森の哲学者

間伐材使用のドーム構造

2009.11.26

はい、どっと・こむばんは(=^o^=) ジオデシック・ドームを巡って、建設会社上弘の社長さんと打ち合わせをしていました。 構造材に間伐材を用いて森林保護に配慮しつつ、その有効な活用としてのシャルム・ドームの 考案にいたる苦心などについて話してくれました。そして、サッカー・ボールを取り出して、 アーキテクトの構造を図面を見せながら、分かりやすく説明してくれます。そのジョイント 部分は大工さんならではの組み木のアイデアが生かされています。ボルトやジョイント金具 では熱収縮で多年のあいだにズレが出やすいのです。 やまねこは、実はこのドームハウスに関わって25年になります。死の前年となったフラー博士 の講演にも行ったこともあります。その後、このドームをあるミュージャンに売ったり、研究者 のK博士のワークショップ、またS博士のワークショップなどを通してフラーのシナジェティック =宇宙エコロジーに魅了された青春時代の想い出があります。 社長さんの話に耳を傾けているとその思いいれの強度は、どこか彼方の空間から来ているような 気がしました。 大工さんという職人の叡智が、深い経験の底からある共振作用を伴った全体知とつながっていると 思われたのです。フラー博士のティセングリティーという数学的で難解なコンセプト・・・それはおそ らく現代科学が今だ知らない全体知なのです。家屋一式に関わる社長さんから数々アーキテクトを 手がけた経験から、細やかで具体的なアドバイスをありがたく感じましたが、同時に実践知の深み のようなものも感じました。それは、「暮らしを守る」とはどういうことなのかを全側面から考え 直し、捉え返すということでもあるのでしょう。 思想を通してフラーを学ぶよりも、形態と実践知を通してジオデシックな世界を触れるほうが 「地球的」なのかもしれません。それは、とりもなおさず形態そのものが叡智を表現しているとい うことなのです。 弘法大師も説かれるように・・・ 六大 無碍にして常に諭伽なり  『即身成仏義』 の六番目とはシナジェティックな意識を指しています。それは、地上から宇宙を見上げたときの 天球にかかわる叡智の世界なのでしょう。 わたしたちが生命圏=バイオスフィアなしには、生きてゆけないように、この宇宙は叡智の世界 そのものでできています。生命世界は叡智の世界=ヌースフィアに守られているのです。 ジオデシック・ハウスを作ることを通して、新しい次元(ステージ)に進みそうな予感に満たされて いました。

やまねこ(=^o^=)でした。

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