ビートルズと魔術師アレイスター・クロウリー

「サージェント・ペパー・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」アルバム・ジャケット
「サージェント・ペパー・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」アルバム・ジャケット
アレイスター・クロウリー
アレイスター・クロウリー

2007年12月3日

大地の女神よ  天空の女神の顕現

天界のキャラバンの序幕

テーベの戦う主よ

常に なんじの  下僕であらせ給え

法の言葉は テレマ

愛こそ  法なり  意志のもとにおける愛は
          魔術師 アレイスター・クロウリー『法の書』

魔法使いの道も、なかなか楽ではありませんが、それなりの楽しみはあるものです。
アレイスター・クロウリーは生前は、黒魔術師としての非難・中傷を浴びましたが、少しマゾの気もあって、非難を楽しんでいたと思われる節があります。何せ禁欲主義の吹き荒れるビクトリア朝 のころのことですから、教会の支配権を逸脱する人は徹底批判された時代です。とはいえ、白魔術と黒魔術の違いは確かにあります。
現代は黒魔術が横行している時代なので見分け方を一瞥しておきましょう。

『魔術・・・その理論と実践』 アレイスター・クロウリー著 より
魔術はその目的によって2種類に分類される。白魔術と黒魔術である。前述したように魔術とは人の心を操作する手段だが、その操作の目的によって「白」と「黒」に分類されるのだ。白魔術は、魔術をかけられた人間が、そのことによって利益を得る、あるいは幸せになる、あるいは何らかの重要な抽象概念に目覚めるといった、言うなれば他益を目的とした魔術である。黒魔術はその真反対で、己の利益のみを追求し、かけられた人間から搾取する、あるいは騙す、煽動する、妄想を抱かせる、エネルギーを吸い取る、怪我をさせる、殺す、といった破壊的な目的を持つ。  ここで最も重要なことは、白魔術と黒魔術の「見極め」である。黒魔術は決して自らが黒魔術であることを表明しない。それどころか往々にして自分こそが絶対の正義だと言ったり、救世主だと言ったり、神の使いだと言ったり、予言者だと言ったり、あるいは普通の善人のような顔をしていたりする。それゆえに黒魔術にかけられても、人はそのことに気づかかない、また黒魔術を白魔術だと勘違いする。  我々は常に自分の心の変化を冷静に見つめていなければならない。その変化はいったい何によって引き起こされたのか? その変化によって利益を得る、あるいは損害被るのは誰なのか? その変化を引き起こした主体は誰なのか? このような事象に常に気を配っていなければ、やがて前述した先住民族のように、畏怖する必要の無い物を畏怖する結果になるだろう。

・・・というわけなのです。
魔術の世界も一筋縄ではいかないようです。
ところで、ビートルズは名作「サージェント・ペパー・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のアルバムコラージュ写真の中にアレイスター・クロウリーを登場させています。
コメディアンのレイニー・ブルースの隣に居ますから、探してみてください。

「サージェント・ペパー・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」ビートルズ

ウィキペディア~アレイスター・クロウリー
アレイスター・クロウリー(Aleister Crowley, 1875年10月12日 – 1947年12月1日)は黄金の夜明け団出身の神秘主義者、魔術師。派手な演出でマスコミに登場し、物議を醸した。
タロット愛好者の間では、名作トート・タロットの制作者として知られ、ヘヴィメタル・ファンには、オジー・オズボーンの楽曲「ミスター・クロウリー(死の番人)」のモチーフになった事でも知られる。また、自身を魔術師エリファス・レヴィの生まれ変わりと称している。
著書も多数あり、日本でも近年多く刊行されているが、綴り誤りが多く翻訳者泣かせであるとも言われる。
また、彼のフォロワーには、ジミー・ペイジ、デヴィッド・ボウイ、映画監督のケネス・アンガーらがおり、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』やイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』のアルバムジャケットにもその姿が見られる。

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