鬱病とメンタル・ヘルス

ギリシャ神話 『パンドラの函』

2009年5月5日

はい、どっと・こむにちは(=^o^=)やまねこどす。
先日、鬱病に悩む友人から連絡があり、いろいろと話しているうちに考える点がさまざまにあり、やまねこは一昨年亡くなった文化庁長官河合隼雄さんの『ウツ型社会からの脱出 心の深みへ』を読み返していました。
現在の職場環境を考えるとき鬱病や軽度鬱病と言われるものは、多くは職場がその温床とやまねこは考えています。勿論家庭や個人的な要因も大きいのですが、職場の人間環境が無視できないほど多様に影を落としていると思われます。
現在の職場環境の多くが心の健康ということよりも、効率や利潤が優先され、人間性よりもシステムが優先されているからです。
もはや職場は、人間のためのものではなくシステムと利益のためのものになりつつある、と言えば言い過ぎかな。派遣労働でわたしがかつて勤めていた機械製造の会社の上役の口癖は
『いいか。機械の破損に気をつけろ。お前らの替わりはいくらでもいるが、機械の変わりはないんだぞ』
こんなことが何処の職場でもまかり通れば、日本は確実に破綻しますよね。
この職場は19時間労働が常態化しており、わたしは心筋梗塞で退職しましたが、労災・病院費・手当ては一切ありませんでした。このあたりのことはわたしの特殊な体験と思っていたら、友人の職場もよく似た状況らしいのです。さらに、雨宮処凛さんの『生きさせろ!』を読んでみると現在の派遣労働現場はどこも似たり寄ったりで、何千という職場が人間を景気調節弁として活用し、鬱病・自殺・精神疾患の大量生産工場と化している恐るべき事実を知ります。労働基準法はあってなき如き雇用状態・・むしろ憲法二十五条の生存権さえおびやかされているというのが、雨宮さんの主張です。
経営的防衛ための雇用調整は、すべての解雇回避のあと行われるべき最終手段であるものが最初の簡略便利な決断として活用されているということなのです。
これほど人の命や生活が軽んじられているのは何故なのかと疑問を持つ人もいるでしょうが、派遣などの非正規雇用が労働人口の三分の一となっている現況では、国の監督責任も重大かと思われます。

さて、鬱病なのですが「もしかしたら」と疑われる場合は心療内科などの受診やカウンセリング、自治体の相談窓口、メンタル・ヘルス関係NPO法人に声をかけてみることをおすすめします。
わたしたちの心も体も一定のホメオスタシス(恒常性維持機能)や免疫機能によって守られています。心の病気は、このホメオスタシスがうまく機能しなくなった状態です。

鬱病~ウィキペディアより
『うつ病(うつびょう、鬱病、欝病)とは、気分障害の一種であり、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを特徴とする精神疾患である。現在でこそ一般にも広く知れ渡っている病気であるが、以前は十分な理解が得られず「怠け病」などと呼ばれていた。

かつて本邦で主流であったドイツ精神医学では、精神疾患を大きく外因性、内因性、心因性と原因別に分類し、うつ病はその中でも内因性うつ病という名で内因性疾患に分類されていた。
アメリカ合衆国の操作的診断基準であるDSM-IV-TRでは、「大うつ病性障害」(英語:major depression)と呼ばれている。majorを「大」と訳しているので誤解を生じやすいが、これは落ち込む程度の大、小のことではなく、「主要な」あるいは、「中心的な」という意味でのmajorである。「(小)うつは病気ではないが、社会生活に支障をきたすほどうつが悪化すると、これは精神疾患である。」という意味ではない。DSM-IV-TRでは、症状の重症度について別の基準で評価することになっている。』

心の病気の場合は、判断が難しい面もありますから専門家に聞くのがもっとも近道かもしれません。
職場のトラブル、近親者・伴侶の死、人間関係のトラブルなどから病理に発展することも多いと言われていますから、一定の気分の浮き沈みが普通以上になったり、沈んだきりになったりした場合は注意が必要かもしれません。
複雑でシステム優位な社会は、人間を排除し、システムから阻害された人間が苦しむ社会なのかな?と考え込むやまねこ(=^o^=)でした。

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