やまねこ的・・・?

2008年5月13日

『おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。

かねた一郎さま 九月十九日
あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。
あした、めんどなさいばんしますから、おいで
んなさい。とびどぐもたないでくなさい。
               山ねこ 拝

こんなのです。字はまるでへたで、墨もがさがさして指につくくらいでした。けれども一郎はうれしくてうれしくてたまりませんでした。はがきをそっと学校のかばんにしまって、うちじゅうとんだりはねたりしました。』

こんな風に宮沢賢治の『どんぐりと山猫』は始まります。太郎は山猫を訪ねて森にでかけますが陣羽織を着た山猫に迎えられ、どんぐりの森で裁判の立会いを求められます。どんぐりたちが「だれが一番偉いか?」という問題で言い争っているので、山猫が裁判することになったというのです。

さてさて、やまねこ、やまねこ。(=^o^=)

今日は、少し雨模様ですがわたしは、ごきげん よろしほで けっこです。
このところ自然体で暮らすとどうなるか?ということを実験しています。
自然体とは、一口で言うと「無理がないわたし」ということになるのかな?
無理があるとどこか別なところに埋め合わせのようなトラブルが起きてわたしたちを悩ませることが 多いですね。
まず、自分に対して無理をしない。そして人に無理を求めない。自分に無理があると知らず知らず人にも 求めるようになりますね。
「自己犠牲」は美徳のように語られますが、気持ちのどこかに無理があれば、他人にも犠牲を求めるようになります。これがストレスの悪循環を往々にして作るようです。
まず、「わたしの自然体」を意識していれば、最小の無理で済みますから、人に求める無理は軽減します。現在のストレス社会は、相互に無理を求め合うことから複雑になっていますが、意外と必ずしも必要のない無理で悩まされることも多いのです。
シンプルにわたしの自然体に留まり、ストレスを軽減して、本当にしたいことに専念する。
ある意味でとてもあたり前過ぎるテーマなのですが、周囲の状況が、この基本的なあり方からブレさせることはとても多いと思います。
マイ・ペースは、時に「自分勝手」と非難されます。仕事の時間ならそれもあることですよね。
でも、仕事以外の時間は、マイ・ペース、自然体はしっかり確保しておきたいものです。(=^o^=)
いつも人に気を使っている人は少し「自分勝手」を心がけるほうがきっとうまくいくでしょう。

ああ、そうだ・・「どんぐりと山猫」の「めんどな さいばん」てすが、山猫のどんぐりたちへの判決は こんなふうです。

『山猫はなるほどというふうにうなずいて、それからいかにも気取って、繻子のきものの胸を開いて、黄いろの陣羽織をちょっと出して、どんぐりどもに申しわたしました。
「よろしい。しずかにしろ。申しわたしだ。このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ。」
 どんぐりは、しいんとしてしまいました。それはそれはしいんとして、堅まってしまいました。』
「どんぐりと山猫」宮沢賢治

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“やまねこ的・・・?” への2件の返信

    • ご訪問ありがとうございます😊
      『アタゴオル』電子図書で立ち読みしています。やっぱり、ネコは自分勝手でマイペースだけど愛きょうありますね。笑

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