愛媛総合科学博物館 『アンチモンと四国の霊性』

愛媛総合科学博物館
アンチモン結晶体 
高知県土佐清水市大岐の浜のお遍路さん

2009年7月25日

はい、ドット・モーニング(=^o^=)やまねこでおます。
今日は、四国の霊性について考えています。
水銀・銅・アンチモンなどの巨大な鉱床を抱える四国は、古来四国遍路八十八ヶ所の巡礼の地として 親しまれてきましたが、この巡礼文化と四国の金属鉱脈は決して無関係ではないというテーマです。
精神性と鉱物の関係を研究する学問は、古代においては「錬金術」と言われます。 錬金術と言うと「卑金属」から「金」を精製する方法だと一般的な解釈ですが、錬金術の考え方を 知ると、科学的な話だけでなく、宗教や哲学の範囲まで広げることができます。
ここ四国は、錬金術と決して無縁な土地ではなく、弘法大師空海は、稀代の錬金術師という側面を 秘めていました。
空海の即身成仏という密教の成仏論がありますが、即身成仏とは死んでから天国に行くのではなく、 生きた人間のままに仏になることを暗喩しています。 即身成仏とは「この身このままで仏になることである。」とお大師さんはおっしゃるのです。 それは、苦しみ・悩み・悲しみの多いわたしたちが、そのままで仏になれるということです。
錬金術では、これを「卑金属から貴金属へのメタモルフォーゼ」ととらえます。 弘法大師が、四国霊場を開いた意図の霊的な意味がここにあるような気がします。
最も霊的作用の強い鉱物であるアンチモンは、人間の自我に働きかけると言われます。 そのアンチモン鉱脈は、四国西条市市ノ川に世界最大の鉱脈をかかえています。
稀代の錬金術師で あった空海がこの作用を知らないはずはありません。おそらくは、四国の中央構造線と地脈・鉱脈 龍脈に沿って四国霊場を開いていったと考えられます。
四国の巡礼文化、そして世界最大のアンチモン鉱脈の謎をめぐって、アントロポゾフィー医学講演会 が新居浜市 愛媛総合科学博物館で8月22日に催されます。 お子様たちの夏休みの自由課題にもきっと有益なヒントを与えてくれる講演となるでしょう。 やまねこ(=^o^=)でおました。

『アンチモンと四国の霊性』 講師 医学博士リューダー・ヤッヘンス

          8月22日(土) 15:00~16:30

          愛媛県新居浜市 愛媛総合博物館 生涯学習棟2F

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