上松佑二講演会~シュタイナーと心臓文化

講演中の上松教授
展示物 季節のテーブル
高橋祐太氏作品
ゲーテアヌム

2009年4月20日

はい、どっと・こむばんは(=^o^=)やまねこです。
この二日間、東京から上松先生を松山にお迎えして、公開講演会や四国アントロポゾフィー・クライスの催しに専念していました。充実と感動の二日間でした。(^o^)/
上松先生は現在東海大学建築学科の名誉教授であると同時にシュタイナーの活動グループ、日本アントロポゾフィー協会(再建)の代表でもあります。
シュタイナー建築とアントロポゾフィーを巡る公開講演会『新しい建築様式への道』は、会場一杯の参加者を得ての大成功のうちに終わりました。また、四国アントロポゾフィー・クライスの会員に向けて前日行われた『心臓文化への道とアントロポゾフィーの原像』と題する講座も公開講座と表裏一体をなす内容で、やまねこは、感動とドラマティックな思想劇を見るような思いがして、半ば眼が回りました。会場設営や講座や年次総会や親睦会などなどで奔走したせいもあるのですが、この二日間の密度の濃い「学びの体験」に圧倒されたというのが正直なところでしょうか?

確かに上松先生の語る『心臓思考』と呼ぶものが現代には必要なのだ、との実感を持ちました。
現代は、シュタイナーが頭脳文化と呼ぶものが究極レベルまで推し進められています。政治・経済・文化・環境などばかりではなく、わたしたちの生活のあり方、意識のあり方そのものが脳髄から発した物質的思考=脳髄文化に覆いつくされているということなのです。
上松先生も語るようにそうした合理主義に貫かれた脳髄文化は、利便性や効率化により生活を安楽にする一方で破壊的側面、悪の側面や影の側面を持つことも確かなことです。
シュタイナーの語った心臓文化とは、意識的な修行とメディテーションにより、ハートの領域に知性の働きを持つことを意味しています。灰色の死んだ思考ではなく、生き生きと血液の流れるように感情を伴った知性の変容が求められているということです。それを先生は、知性のキリスト化と表現されていました。
そして、心臓思考、心臓文化への道の基礎を築いた思想としてのアントロポゾフィーとその地上的形態の具現化としてのゲーテアヌムの建築的意義を専門の立場からも深く陰影を伴って講義をされました。数々のスライドを交えながら、ゲーテアヌムの建築思想が人間にとっていかに重大な意味を帯びているか、そしてフォルムの中で体験される人間の霊性との一致・・・ミクロ・コスモスとマクロ・コスモスの一致を形態化した来るべき「新しい建築様式」こそゲーテアヌムが伝えているものだというテーマに講座に参加した多くの人たちが感動しました。
二日間の講座、催しを終えた充実感と共に『心臓思考』を求めて再出発気分のやまねこ(=^o^=)でありました。

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