水縹色を求めて

臭木
臭木

2020年10月18日

先日、職場の友人に臭木の場所を教えてもらい、伊予市の山里に1人探しに行きましたが、探し出すことができませんでした。大体この辺りと見当をつけても、蔦がからまり、うっそうと茂っている木々の中から1本の木を見つけだすことは不可能でした。やはり知っている人の道案内が必要で、後日一緒に行ってもらいました。
私がこの臭木にこだわる理由は、NHKの番組で染織家の志村ふくみさんが臭木染のことを話をされていたのを偶然見かけたからです。
故 石牟礼道子原作の新作能「沖宮(おきのみや)」 の衣装はこの臭木で染められていました。

植物で青が出るのは藍と臭木だけですが、志村さんが 「天上の青」と呼ぶ臭木による水縹色は、藍で染めた水色と異なりくすんだ緑がかったような色彩だそうです。
この色に出会いたくて、臭木探しをしているのです。
友人のおかげで、数か所臭木の生えている場所を見つけ、大収穫となりました。^^/

「沖宮(おきのみや)」・・・死と再生の物語
17世紀の島原の乱後の下天草村。日照り続きの村で竜神への人身御供として五歳の幼女あやが選ばれる。村人は泣きながらひとり小舟に乗せられた少女を見送り、その小舟が沖の一点になったとき、雷に打たれてしまいます。あやが海に投げ出されたときに、亡霊となった天草四郎が出てきて、海底の沖宮に道行(みちゆき)するという話。

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