ネクスト・ヴィジョン「豊かさの指標」

夢の里 ぶどうまつり

2013年8月29日

はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でございます。
やまねこはお盆以来「豊かさとは何か」というシンプルなテーマについて考えています。 宮沢賢治の「どんぐりとやまねこ」のように「どんぐりのせいくらべ」を頭の中でくるくる 回してみているのです。
「幸福と豊かさを考える責任 平成18年九月、英国の社会心理学者エードリアン・ホワイトが、世界各国の国民の幸福度の順位を示す「世界幸福地図」を作成しました。
178か国を調査対象として、各国の基礎データや国際機関の報告書を調べ、8万人から聞き取り調査を行い、幸福度を調べたのです。その結果、1位はデンマーク、2位はスイス、3位はオーストリア、米国は23位、英国は41位、中国は82位、日本は90位、韓国は102位、インド125位、ロシア167位でした。アジアではブータンが8位、マレーシアが17位、台湾は68位、香港は63位、シンガポールは53位で幸福度は日本より高かったのです。つまり日本は幸福度後進国と言えるのです。  
日本は戦後、高度経済成長を遂げ、欧米と肩を並べるまでになりました。科学技術にも優れ、教育水準も高く、国民は豊かな生活を享受してきました。貧困や戦争のない平和で豊かな日本なのに、なぜ幸福度は低いのだろうか。日本は豊かさが当たり前すぎて、それゆえに幸福感がないのでしょうか。」
幸福度は低い日本なのですが、生活の豊かさの指標においては世界第七位に位置します。 第七位の生活をしながら幸福度は90位というのはゆゆしき問題かもしれません。
わたしたちは戦争以来65年間「追いつけ追い越せ」をテーマに勤労会社として働いてきた のかもしれません。今でもネットユーザーは、自分のホームページやツイッターのランキング 会社でのランキング、学校でのランキングなど果ては「好感度ランキング」まで気にしながら 暮らしています。ですから、生活ランク7位幸福度ランキングで90位と聞くと「どうなのよ。」 と思わず気にしてしまうのです。おそらく、棺桶の中では葬儀の立派さランクやお墓の立派さ ランクも気になるかもしれませんね。
「追いつけ追い越せ」で六十年を過ごしているうちに「何が豊かさ」なのか地図も羅針盤もなくしてしまったわたしたちは、時代のテーマとして「豊かさの基準線」を再び引き直すべき 時代にさしかかっています。もともとひいてあった基準線がどこにあったのかもわからなく なっているような気がします。
政治動向も単純なバブル復帰を謳ったり、古き良き日本・・などというお粗末な旗振りに惑わ されかねない時代です。 豊かであっても幸福ではない。暮らしは豊かでも心はどこかさまよっている。 この国民の豊かさと幸福度のギャップはどこからくるのでしょうか。 ストレス社会? 心が満たされず不満や不安が多い?将来に希望も夢もない? 先の見えない閉塞感・何のために生まれて来たのか分からない? 確かに年間3万人以上が自殺する日本は豊かではあっても不幸な国かもしれません。
わたしたちが失いつつあるもの、私たちが回復すべきもの、そして「豊かさ」を実感できる 生活感をもう一度とりもどすことをひとりひとりが問い直すべきかもしれません。

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