ドームハウス・プロジェクト2012

ライフデザイン研究所(ドームハウス愛媛)
『天空の城ラピュタ』

2012年5月30日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこでおますよ。
ドーム・ハウス・プロジェクトに ついて考えています。
一昨年以来、6棟のドーム・プランに取り組んできました。 ライフ・デザイン研究所完成からすでに二年が過ぎます。
住まいとしてのドームハウスの 志向性は「地球型生活の器」と考えています。通常の四角い家が空と大地という垂直方向に あるとしたら、ドームハウスは地球の球面に沿って建つ家なのです。フラー博士は、常々 地球が球体であって「平面ではない」ことを強調していました。これは地球が丸いことを 知った時代にいながら、わたしたちが古代と同じ前提で生活していることを意味している というのです。確かにわたしたちは宇宙空間の球体の上で生活しているのは確かです。


『人々も標準化されたデザインを受け入れて利用する。例えば、自動車や本のデザインが本質的に同じであり、「ベストセラー」商品であることをたびたび広告で誇示していたとしても、人々がそれに異議を唱えることはない。住宅を例外にしなければならない理由はいったい何であろうか。ほとんどの人々が「住宅の個性」と呼んでいるものは、実際には表面的な装飾に過ぎない。住宅のいわゆる「個性」とは、実際には、他者が操作するイメージにいかに一致させるかである。 大量生産による加工精度と経済性から利益を得るには、同系のデザインによるダイマクシオン・ハウスがすべて本質的に同一の部品から構成されなくてはならない。適切にデザインされた精度の高い部品によって、正しい組み立て方法は一通りであるために、作業員は図面を必要としない。 フラーのデザインする住宅は居住者の個性を表現する。居住者は最も経済的で豊かな環境で養育され、熟考された新しい考え方を発展させることができる。演奏者と楽器が音楽を作り出すように、居住者とダイマクシオン・ハウスは相互に影響しあって新たな環境を作り出すだろう。ピアノが音楽を表現するように、ダイマクシオン・ハウスはそこに住む人々の要求とアイデアを表現するのだ。この住宅は居住者と共に、変化と進化を遂げることができる。住宅とは行動の場である。したがって、これから描く画用紙のように、住宅は恒久的な装飾や恣意的な様式からは開放されるべきである。』
(『バックミンスター・フラーの世界』ボールドウィン』)


住まう人に応じてクリエイティブな変化を可能とするためにドームハウスを白いキャンバスとして 提供することは、やまねこは当初から意識していました。
というのは、日本の住宅メーカーが恐るべき画一性の中にあり、住む人に平均的住まい方を 誘導するモノであることに反感を感じたからです。それはまるでホームドラマに習って家庭生活 を営むようなものではないかな。これは人間を物象化する悪しき慣習と言えます。
生活とは「ことがら」であって「モノ」ではないはずです。 ゆえに「フラーのデザインする住宅は居住者の個性を表現する。居住者は最も経済的で豊かな環境で養育され、熟考された新しい考え方を発展させることができる。演奏者と楽器が音楽を作り出すように、居住者とダイマクシオン・ハウスは相互に影響しあって新たな環境を作り出すだろう。」 と考えることができるのでしょう。 楽器を通して音楽を奏でるようにドーム・ハウスを通して生活を美的に営むことができる ということです。
ドームハウスは音楽的生活、絵画的生活、物語的生活を営むにふさわしい 風と光の器なのです。

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