ドーム・ハウスの光と陰3

ドームハウス
ライフデザイン研究所(ドームハウス愛媛)
『風力モンスター』テオ・ヤンセン

2011年5月20日

はい、どっと・こむばんは(=^o^=)やまねこでおます。
「家族を守るシェルター・ハウス」としてのドーム・ハウスについて考えています。
『最新のテンセグリティ・シェルター(生活器)
現在の世界中の工学理論において
連続的な圧縮力と二次的な張力から成る構造を置換するために
バックミンスター・フラーによって、
この惑星〈地球〉に導入された 最初の連続的な張力と不連続な圧縮力による宇宙の構造原理 がプロトタイプとしてデザインされたのは1929年である。
政治権力が使う兵器(weaponry)と対比させ、 生活器(livingry)として認識されてすでに80年が経過する。』  
テンセングリティ・プリセッション 梶川泰司
フラー・ドーム・ハウスの前駆的な形態・・・ダイマクション・ハウスは生活器という コンセプトのもとに生まれたシェルター・ハウスでした。
※1929年に発表した「ダイマクション・ハウス」によってフラーの名前は、一躍有名になりました。「ダイマクション」とは、ダイナミック、マクシマム、テンションなどの単語を合成した造語。 吊り構造の躯体に斬新な装置を組み込んだこの住宅の計画は、その後のフラーが様々に展開した発明と思想の原器ともいうべきものです。
未だ戦争の時代に「生活のためのシェルター」としての可動式のハウスを考案したフラー博士は 地球環境学の生みの親であると同時にデザイン・サイエンスという科学の未来的なスタイルの 提唱者でもありました。
球体の地球から、ジオデシック理論をもとにジオデシック・ハウスを 考案し、より機能的で住みやすい「生活器」としてフラー・ドーム・ハウスの事業的展開まで プロデュース。ダイマクション・カーやテンセングリティ理論の構築など時代に先行する数々の 発明は、当時は理解不能な理論とされましたが、近年その先駆的な研究がようやく解読されつつ あります。
東日本大震災という空前の災害と復興への機運の中にあるわたしたちにとってフラー博士が提唱 したシェルター・ハウス=生活器というコンセプトは、時代を超えて新たなデザイン・サイエンス の課題として浮かび上がってきているような気がします。 わたしたちは、生活を以前のように復旧することよりもむしろ新たにデザイン・サイエンス の観点に立って、新しい生活の器を復興すべき時代に立ち会っているのかもしれませんね。

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ


にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

CAPTCHA