漆喰壁を塗る

建築中のフラードームハウス
建築中のフラードームハウス
漆喰壁を塗る
漆喰壁を塗る
『砂丘の図書館』二階堂CM

2010年5月18日

はい、どっとこ・コムパンワ(=^o^=)
高知県から、帰ってきたやまねこは、ひたすら 漆喰壁を塗っています。金鏝を片手に、漆喰だらけ猫灰だらけというわけです。
地球型フラー・ドーム・ハウスは、呼吸する家ということで、床はすべて杉板無垢材 湿気の多いトイレと脱衣所は漆喰壁仕上げということなのです。

『しっくいは、カルシウムを主成分としており、もとは「石灰」と表記されていたものであり、漆喰の字は当て字が定着したものである。 漆喰は、防水性や調湿機能に優れているため、古くから土蔵や家屋の土で造られた内外壁の上塗り材としても用いられてきた建築素材である。』 ところで石灰というと宮沢賢治が、石灰のセールスマンだったって知っていますか。
昭和初期の頃のことなのですが、賢治は「土壌改善素材」として石灰のセールスをしていたのです。 岩手は火山の影響で酸性土が多いため農地は痩せていました。農学を深く学んだ賢治に当時の花巻 石灰採石場の社長が白羽の矢を立てたのです。賢治は毎日足を棒のようにして農民たちの間を歩き 土壌改善を説いて回りました。「雨ニモマケズ」は、そんな営業活動のさなかに書かれた詩です。 そして、驚くべきことに死の直前は、彼は石灰を壁材に使うことを提案していたそうです。


わたしたちの住宅建築に「石膏ボード」が今も用いられているのは、宮沢賢治のおかげなのですね。 やまねこは、ひたすら石灰壁を塗りながら、遠き宮沢賢治の時代と「雨ニモマケズ」を思い出す のでありました。やまねこもまた、足を棒のようにして地球型生活の必要性を訴えてゆきたいと 願っています。

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