2013年9月21日
はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこ棒です。
ドームハウスのパーツ作りで 慣れない立ち作業のため足が棒になりますね。ていうか、年なんですよ。
さて、循環型ビジネスとは?と考えています。 「里山資本主義」はある意味でその基本コンセプトをなしていますが、いかにしてビジネス モデルを構築するかは多様な試行錯誤が必要と考えています。
「里山資本主義」(藻谷浩介・NHK広島)巻頭に岡山県真庭市の銘建工業という製材会社のバイオマス 発電のエピソードが紹介されています。
豊かな森林資源を活かした地場産業は高度成長の時代に 木材市場の低迷で衰退していった過程で、この会社は1997年より構造材・集成材 など建材生産と並行して、製材の木くずでバイオマス発電施設を開始。
また、さらに残ったおが屑は燃料ペレットに加工することで、工場の電気をすべて賄い 売電収入、ペレット燃料販売で収益を上げています。
いわばエネルギーの地産地消を ベースに会社を再興して、現在では黒字に転換、200名の社員を抱えています。
バイオマス発電施設は、売電収入などでわずか三年で償却できたのは、自然エネルギー 発電振興策を自治体・町ぐるみで取り組んできた背景もあります。
過疎化と高齢化に悩む蒜山高原の近隣の山村がよみがえり雇用も確保して、Iターン移住 さえ呼び込んでいる傾向を「里山資本主義」としてNHKがドキュメント・シリーズ化したの は、グローバル・スタンダードがリーマン・ショック以来全世界を巻き込んで、経済破綻 の様相を見せ始め、さらに東日本大震災・原発事故で日本も先の見えない混迷とさらなる 不況感にあえぎ始めたからでした。
「私たちの社会はどこか、根本的に間違っているのではないか」という疑問が里山暮らしの ライフ・スタイルと共に「ゼロからの再出発」を考える機会となったのでした。
森はエネルギーの宝庫であること。環境に負荷をかけない循環型ビジネスが可能になること。 できる限り、重油などの海外燃料を用いないこと。木材を加工する過程でできる副産物も 製品化すること。バイオマス燃料を農業にも生かすこと。町ぐるみで循環型ビジネスを支え あうことなどエコ・ヴィレッジ・プロジェクトの推進に1997年から開始したビジネス・モデル は、今後全国に様々な多様性とイノベーションをもたらす可能性を秘めています。
里山資本主義は、リーマン・ブラザーズに代表されるような「マネー資本主義」のアンチテーゼ のビジネス・スタイルです。マクロな金融工学ではなく、実体経済と里山ライフ・スタイルといった 「生活本位の経済活動」でもあります。
森林が木材をもたらし、建材になり、燃料になり、発電と暖房と農業資材になるという循環性 を基本とします。そして金銭依存度の低い里山暮らしを「楽しみと安心の根拠にする」という ことなのです。
やまねこは、夢の里とべでもそんなエコ・ヴィレッジ作りが可能と考えています。 まもなく完成するメガ・ソーラー発電所、どんぐり館、ライフ・デザイン研究所など 里山生活の中で自然との共生と循環型相互扶助のビジネスが展開してゆけるとすれば エコロジカルな里山資本主義ビジネス・モデルということになるでしょう。