里山資本主義4

2013年7月26日

はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でござります。
日本総研の藻谷浩介さんとNHK広島の共著『里山資本主義』を読んでいました。
巻頭に岡山県真庭市の銘建工業という製材会社のバイオマス発電のエピソードが 紹介されています。
豊かな森林資源を活かした地場産業は、高度成長の時代に 木材市場の低迷で衰退していった過程で、この会社は1997年より構造材・集成材 など建材生産と並行して、製材の木くずでバイオマス発電施設を開始。 また、さらに残ったおが屑は燃料ペレットに加工することで、工場の電気をすべて賄い 売電収入、ペレット燃料販売で収益を上げています。いわばエネルギーの地産地消を ベースに会社を再興して、現在では黒字に転換、200名の社員を抱えています。
バイオマス発電施設は、売電収入などでわずか三年で償却できたのは、自然エネルギー 発電振興策を自治体・町ぐるみで取り組んできた背景もあります。 過疎化と高齢化に悩む蒜山高原の近隣の山村がよみがえり雇用も確保して、Iターン移住 さえ呼び込んでいる傾向を「里山資本主義」としてNHKがドキュメント・シリーズ化したの は、グローバル・スタンダードがリーマン・ショック以来全世界を巻き込んで、経済破綻 の様相を見せ始め、さらに東日本大震災・原発事故で日本も先の見えない混迷とさらなる 不況感にあえぎ始めたからでした。
「私たちの社会はどこか、根本的に間違っているのではないか」という疑問が里山暮らしの ライフ・スタイルと共に「ゼロからの再出発」を考える機会となったのでした。
森はエネルギーの宝庫であること。環境に負荷をかけない循環型ビジネスが可能になること。 できる限り、重油などの海外燃料を用いないこと。木材を加工する過程でできる副産物も 製品化すること。バイオマス燃料を農業にも生かすこと。町ぐるみで循環型ビジネスを支え あうことなどエコ・ヴィレッジ・プロジェクトの推進に1997年から開始したビジネス・モデル は、今後全国に様々な多様性とイノベーションをもたらす可能性を秘めています。
里山資本主義は、リーマン・ブラザーズに代表されるような「マネー資本主義」のアンチテーゼ のビジネス・スタイルです。 マクロな金融工学ではなく、実体経済と里山ライフ・スタイルといった「生活本位の経済活動」 でもあります。
森林が木材をもたらし、建材になり、燃料になり、発電と暖房と農業資材になるという循環性 を基本とします。そして金銭依存度の低い里山暮らしを「楽しみと安心の根拠にする」という ことなのです。
やまねこは、夢の里とべでもそんなエコ・ヴィレッジ作りが可能と考えています。 来年開始されるメガ・ソーラー発電、アグリ・ファーム事業、モノ作りヴィレッジ、アート と健康づくり、シェア・ハウスとコーポラティブ・リビングなどなど循環型ビジネス・モデルの 試みの場として前進したいと思います。


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“里山資本主義4” への2件の返信

  1. 「倹約」という儒教的道徳はとかく資本主義の足枷になりがちですが、「里山資本主義」の中では両立するんですね。
    素晴らしいアイデアです。
    老子の「小国寡民」にも通じるものがありますね。そう言えば「仏教的資本主義」を目指すタイではプミポン前国王陛下が「足るを知る」道徳を説いていました。

  2. 四国では、移住者増えて街起こしが活発になっています。有名なのが、徳島の上勝町の葉っぱビジネス、さらにゴミ0宣言で世界的にも有名です。
    TVでも有機農業のビジネス化をやっていましたが、草の根的に若者が動き出したなと新しい時代を感じています。

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