宇宙船地球号とバックミンスター・フラー

バックミンスターフラー博士1895~1987

2009.11.9

はい、ドット・モーニング(=^o^=)やまねこでした。 ゆるゆると秋の坂道を深く降りてきましたね。本屋さんに行って、バックミンスター・フラー の『宇宙エコロジー』(バックミンスター・フラー 梶川泰司共著)を予約してきました。 宇宙幾何学とも言えるシナジェティックスという理論の創設、地球の未来に警告を発した 環境学者としても著名なフラーは、反面「数奇な運命の人」でもありました。

『1895年アメリカ生まれですからもう100年以上前の人ですね。 この人は、建築家なのか発明家なのか、科学者なのか思想家なのかよくわからない。船や飛行機や車を発明し製造販売しようとした意味では、ハワード・ヒューズみたいな人でもある。 それくらい幅広い分野で活動した人なのですが、その功績は常により多くの人々の役に立つように、ということを目指し、多くの発明とプロダクトの製造、20世紀に向かう人類の目的をマニュアル化して定義しようとした意味では、実践的哲学者、夢想的エンジニア、宇宙的詩人といった方がいいのかもしれません。 ただ、この人ははじめから建築家だったわけでも、 物理学者や哲学者であったわけでもありませんでした。 むしろ、何をやっていいのかもわからない人だったんです。 大学を中退して機械整備をやっていた人です。 その後軍隊に入り海軍兵士でした。 軍を除隊して務めていた会社が倒産しました。 自分で軽量ブロックの会社を興し社長としていったん成功。 その後、娘さんが病死したことからアル中になり、事業を傾かせ社長をクビになる。 失意のどん底で、とうとうミシガン湖で入水自殺しようとしました。 そのとき、ご本人いわく、ああ死ぬな、犬死にだな、と思ったときに なぜか、とんでもない勇気が沸いてきて、いったん自分は犬死にしたんだと思って、自分を捨てきったたそうです。 そこら辺はお釈迦様みたいな展開です。 ブロック会社をクビになった社長とは思えない、宇宙エネルギーの法則、シナジー幾何学の研究というのを始めてしまうんですね。』(建築エコノミスト森山さんのブログ ameba blogより) ということなのです。成功と挫折、愛する家族の死、自殺に失敗からの転身、そして 宇宙エコロジーへの目覚めと言うダイナミックな精神体験を秘めた彼の人生もまた 「全地球的共振」を伴っているのかもしれません。

今日は『夢の里』プランナーTさんオススメの『フィールド・オブ・ドリームス』を見て いました。トウモロコシ畑の中で「ここに野球場を作れば彼が来る」という声に導かれて 本当に野球場を作ってしまう男の物語なのですが、おそらくTさんも何か「内なる声」を 聞いたのかもしれない、と思いました。巨大なエコ・ヴィレッジ『ロハス・ヒルズ 夢の里』 は、彼の中では生き生きと完成しており、全地球的共振の元に着々と形をとってゆくのでしょう。 エコロジカルなまちづくりという試みは全国的にも稀有なるプランですが、そんな計画が この愛媛で進んでいるということは誇らしいことです。「夢見る力」を育てて行きたいと思う やまねこ(=^o^=)でした。

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