『レインマン』と『最高の人生をつくる授業』

2014年3月17日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵です。
レインマンの兄と温泉に行き、帰りにうどんを食べていました。月に一度はそんなふうに 共に過ごし、きわめてスローな兄の言葉に耳を傾けます。
先日、「レインマン」を観たもので彼なりの言い分を良く聞いてみようと思ったのです。
映画ではサヴァン症候群という特異な自閉症を扱っていますが、兄の場合はもう少し現実寄り です。ダスティン・ホフマンとトム・クルーズのコンビネーションが絶妙な名画です。
ただ、「言語化作業」に著しく困難を覚えるので言葉のキャッチボールが数倍はかかり ます。池に石を投げて沈んでゆく言葉の小石の行方をながめているような感じかな。 意識はある面、普通なのに機能が困難・不可能な部分があるのです。
「あのね。三密加持して即疾にあらわるって言うでしょ。弱り目に祟り目ということがあるなら、ポジティブな奇蹟を引き起こすこともできるんじゃないの。風水で金運アップとかありえるんじゃないかということなの。」とわたし。
「うん、前者が可能なら後者も可能。ボジティブかネガティブの評価はそれぞれだから。  ただ、ネガティブな方が起きやすい。重力とおなじ。」と兄。 「奇蹟を引き起こす・・・そんな課題で今、勉強してるんだ。一緒に実験してみない。」 兄は少し触手が動いたようです。出家の兄は密教に詳しいのです。
内容はともあれ共有のテーマを作ろうと考えているのです。少しずつ深めたいものです。 現在、高機能自閉症はかなり多くその傾向を持った人たちをアスペルガー症候群とも言われます。 個別のケースが多様でもあるので近年は「自閉症スペクトラム」という縦横グラフ表で帯域的 に表されることもあります。 しかし、これも最近のこと。以前はとまどう家族も多かったようです。
サティシュ・クマールの『最高の人生を創る授業』(辻信一著)を買ってきて読んでいます。 「スモール・イズ・ビューティフル」の哲学者・経済学者のシューマッハの友人で英国 シューマッハ・カレッジの校長さん。 彼はマハトマ・ガンジーの孫弟子にあたり、平和と核廃絶のために世界中を歩いた人でもあり、 近年よく使われる「持続可能な社会」を提唱する主導者でもある。
本書は人類学者辻さんがゼミの学生とともにシューマッハ・カレッジに二週間とどまり、 クマール博士と共に過ごした交流ゼミの記録でもあります。
知足の経済学、持続可能なエコロジカルな豊かさをめざす時代の先駆者という面もあるようです。 因みにキング・クリムゾンのロバート・フリップ卿はこのシューマッハ校の卒業生です。

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