2013年1月31日
はい、どっと・こむばんは(=^o^=)やまねこでおます。
ゴールデン・アップルについて再び、考えていました。
人生の謎を解くキーワードとは、日本の古代神話においては「桃の実」なのですが西洋の神話 においては「アダムの林檎」なのです。
桃も林檎も甘酸っぱい木の実であることは共通しています。
桃は、吉兆のシンボル、林檎は知恵のシンボルです。 知恵のゆたかな人、福々しい人は幸運や安らぎを運びます。
さて、2013年のキーワード「ゴールデン・アップル」とは?・・・・。
「1614年、ドイツのカッセルで「称賛すべき薔薇十字団の名声」が出版されます。続いて、「友愛団の告白」「クリスティアン・ローゼンクロイツの化学の結婚」が出版され、多くの人々が運動を誉め称える本を書いたり、また、認められて加入できることを期待したり、あるいは異端であるとして攻撃するなど、これらはドイツで大きな反響を巻き起こします。しかし、その実体が明かされることはありませんでした。薔薇十字団とは何なのか?
出版された文書によると、クリスティアン・ローゼンクロイツという人物が中東を旅行して神秘学の知識に通じ、ドイツに帰り秘密の友愛団を結成した後、百六歳まで生き、埋葬され百二十年後に彼の納骨堂が薔薇十字団員によって発見され、それが合図となって友愛団は自らの存在を公表し、ヨーロッパの智者たちに参加を呼びかけました。
薔薇十字団員は、社会を奇跡的に変革して新時代を到来させる秘密の知恵の鍵を所有しているとされています。多くの人が入団の意思を示したが、どうやら薔薇十字友愛団から返答を得た者はいない。返答する意思が無いのに、なぜ彼らは参加を呼びかけたのか。出版された文書の著者は何者なのか。ヨーハン・ヴァレンティン・アンドレーエ(1586-1654)が薔薇十字伝説の創始者かどうかはわからないが深く関わっていた。しかし、アンドレーエが果たした役割に関してはわかっていない・・・。(薔薇十字団について)
様々な寓話と象徴とと混沌に満ちている薔薇十字団の伝説と「噂」は、ひとつのトレンドを醸し出し、やがて、近代の誕生となります。デカルト、ライプニッツ、ニュートン、ロバート・フラッドなどなど薔 薇十字団に関わったとされる数学者・科学者・哲学者は数多く、この秘密結社がヨーロッパの深層の歴史 と関わっていたことは、疑い得ないにしてもその実態はやはり、謎として残されたままです。
いわば世俗化・地上化していったフリー・メーソンと異なり、薔薇十字は、出自がはっきりしない歴史の 暗渠ともいえるかもしれません。それだけに多くの人の魂をとらえる魅力はつきないものなのでしょう。
ところで、ルドルフ・シュタイナーは若き日にフェリックスという薬草売りの老人に師事して、神秘学の指導を受けます。それだけではなく、フェリックスが単なる薬売りではなく、ヨーロッパの神秘学全般に通暁しているだけでなく、自然界の秘密を深く知る賢者であることがシュタイナーに明かされます。そして彼はシュタイナーを自らのマイスターに引き合わせたといわれています。シュタイナーは、その後マイスターについては、硬く口を閉ざし「師匠」としか語りませんでした。
ヨーロッパの歴史の内奥に潜む薔薇十字団。19世紀は、芸術の分野で再び、薔薇十字会は復活します。 様々なアーティストが一同に会して、薔薇十字展なども催され、サティやワグナーやドビュッシーなどの 音楽家も薔薇十字を標榜します。
そんな時代の中にいたルドルフ・シュタイナーはいまだに歴史的にも 思想史的にも位置づけられていません。
神秘学者とは、常にそういうものかもしれませんが、歴史の 先端に立つ前衛であることは確かなようです。全世界のシュタイナー学校(正式には自由ヴァルドルフ学校)とされる学校は全世界に800校に及びます。不思議な現象ですが、これもまた薔薇十字の伝説につながる謎なのかもしれませんね。(ドームハウス日記2011)
現代は、教育における改革が頂点にまで進む時代です。 自由教育、芸術教育で知られるシュタイナー教育は、エリート主義の反対のオーガニックかつ ゆるやかな人間観のなかで1919年の設立以来、ミュンヘンから全世界で育まれてきました。
わたしたちは、歴史の変動の中で「人間にとっての本当の豊かさ」を模索すべきフェイズに 明らかに入っています。学歴主義よりも競争主義よりも、ナチュラルな生き方、共生と知恵の 洗練をこそ求めているのではないでしょうか。 黄金の林檎を求める旅の始まりですね。