モノ的幸福とコト的幸福とシナジェティックス

『スティーブ・ジョブズ スタンフォード大学卒業式スピーチ』

2012年5月31日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこ山です。
ゆるゆると過ごしています。最近、幸福論について考えます。
日本は、昨年の3.11以来再構築の時代に入っていますから、幸福論についても 再考すべき時なのかな、と思うのです。
ひさしぶりに設計士コッシーさんと話し合っていました。『絶望の国の幸福な若者たち』という古市 憲寿さんの社会学や湯浅誠さんの反貧困ネットワーク のことを考えていると私たちの社会が「モノ的幸福」から「コト的幸福」にシフトしている ように思われるのです。貧しさと不幸、豊かさと幸福とはほぼ同義とされた戦後的価値観が あきらかに崩壊しつつあるのかな、と思えるのです。
坂口恭平さんの『ゼロ円ハウス』ではありませんが、ホームレスの家としての段ボール・ハウス には、小さく可動的ユニットというモバイル・ツールの発想があります。 『最小限の知的ユニット』としてのスマート・フォン、Ipadには、確かにシナジェティックス な発想が見られるのです。
バックミンスター・フラー博士は、数学的表現をすれば人間を累乗根と見ていました。 何度も掛け合わせることで、無限に拡張できる存在と捉えているのです。 その人間観・世界観はあきらかに『自由な存在』としての人間です。 すべてがシステム化され、定式化され、画一化され、平均化された社会で見失われている のは、『自由』なのではないでしょうか。 とりわけ、自由な生き方が喪失しているような気がします。 戦後の経済優位の社会は終わりつつあります。お金で自由が買えないことをそろそろ知り始めた 日本。高度管理社会の中でオープン・ソースな生き方を求める若者たちは、すでに消費には抑制的 でカルチャー・クリエイティブな価値観を求めているのかもしれません。 『地球型生活」であるシナジェティックスもそのひとつの発端の思想とも言えます。
※シナジェティックス
シナジェティクス(synergetics)とは、バックミンスター・フラーが提唱した独自の概念であり、学問体系である。 主にシナジー幾何学とも訳される幾何学的なアプローチで、この宇宙(自然科学や人文学、果ては人類や自然、宇宙まで人間が知覚しうる全てを具象から抽象、ミクロからマクロまで)の構成原理であるシナジーを包括的に理解しようとする学問。 専門分化されすぎ、人類の継続的発展という面で機能不全に陥っている既存の学術体系に反し、人類が生まれながらに持っている包括的理解の能力を回復、発展させることを通じて問題の解決にも繋がる。 それ自体が全方向に関連しあいながら、変化、進展していき、その学習者自体の直接の体験自体がその要素でもあるため文字情報での情報収集では不完全であり、その理解、習得においては学習者自らの実践と経験、既に熟達した人物に直接に対話、講義を受けることが必要とされている。

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