デザイン・サイエンス1

フラー博士のテンセングリティ
フラー博士のテンセングリティ
夢の里とべからの眺望
夢の里とべからの眺望
『テンセングリティ~張力の統合』

2011年3月10日

はい、どっと・あふたぬーん(=^o^=)やまねこでおます。昨日、春一番が吹いて日ごとに 春めいていますね。夢の里は日だまりの午後がとても心地よく過ごせます。
デザイン・サイエンスについて考えています。 デザインサイエンスとは、アメリカの科学者バックミンスターフラー(1985~1989)が提案した コンセプトで、宇宙の真理を含んだ形、創造物、デザインのありようすべてをさします。
ルドルフ・シュタイナーの言葉を借りれば、『形態とは叡智の空間である』というテーマ にも通じますね。
細分化、専門化しつづける既存の学術体系に対して人間本来の分断されない包括的な知覚で、人類の持続可能な発展に必要なクリティカル・パスを形成する道具としての必要な発明を行う実践及びそのための体系。
その特徴として代表的なものに、エフェメラリゼーション、Doing more with lessという「より減らすことで、より多くを為す」という概念が上げられ、デザインサイエンスで作られた発明物は必ずこの性質を持つとされる。
それ自体が全体的に関連しながら変化、成長、拡大を為し、その要素に実際に体験することが必然的に含まれるため文字での正確な定義も伝達も不完全とも言われる。 習得には実践と経験、デザインサイエンスの習得段階が先にある者からの直接の影響が不可欠ともされる。フラーの発明の数々もデザインサイエンスの成果と言える。(ウィキペディアより)
形を生み出すというプロダクト・デザインは、様々な造形と意匠を伴いながら空間言語とも言える 表現形態をもたらします。
それ自体が全方向に関連しあいながら、変化、進展していき、その学習者自体の直接の体験自体がその要素でもあるため文字情報での情報収集では不完全であり、その理解、習得においては学習者自らの実践と経験、既に熟達した人物に直接に対話、講義を受けることが必要とされている。』 フラー博士が、シナジェティックスを定義するときその「学習のありかた」をデザイン・サイエンス のプロセスそのものに対置させていることは一考に値します。
そこには、リニアーな思考過程を超えて、面的な思考がありうることを示唆しているのです。
わたしたちは、仮定と推論、論理、検証などを経験科学と呼び、科学的手法に信を置いていますが 「形態を生み出すプロセス」には案外無自覚なのかもしれません。
本来、芸術活動の領域にあったプロダクト・デザインをサイエンスに異化すること。 デザイン・サイエンスは、二十一世紀型のアートかもしれませんね。

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