お遍路ライフとデザイン・サイエンス

2014年10月1日

はい、どっと・いぶにんぐ・すたー(=^o^=)やまねこ天文台でおます。
白狐どんが出雲に出張なのでなにやら手持無沙汰で、本屋さんめぐりをしたり、 カツオのたたきを作ったり、考えごとをしたりしていました。お遍路ライフの学習テーマ を検討していたのです。
ご存知のようにお遍路とは「空海」のあとをたどるということです。
そして弘法大師さんは、四国の道の空と海をお名前にされています。
いわば、エコロジストの 宗教家ということなのでしょう。
「日本という国は火山列島であり、地震が多発し、台風も頻繁に来襲、その都度、川や海は暴れだし、雷も落ちる。そういう環境で生活する日本人が自然を対立関係に捉えるような考えをもつわけがなく、畏怖する姿勢からむしろ自然との和合を望み、治水に意を用い、明瞭な四季の移り変わりを花鳥風月の世界と捉えて愛でるという生活をしてきた」(「地球が教える奇跡の技術」)
自然が持つテクノロジーに学ぶ・・・これはバックミンスター・フラー博士が提唱したデザイン サイエンスという思考です。
「シロアリの巣はエアコンディショニングが絶妙に効いている。これを参考にして、屋内の湿度を適度に保つ壁が考案された」、「サメの皮膚からは水の抵抗の少ない水着が生まれた」、「カワセミのクチバシから最新鋭の新幹線の先頭車の形が生まれたが、形態模倣によってスムーズな動きが可能になった」、「フクロウは風切り羽を用いて獲物に向かう滑空時に音を消すメカニズムをもっていて、新幹線はこれも模倣し、パンタグラフで30%以上の騒音の削減に成功している」、「砂漠に棲むある虫は背中にたくさんの突起をもち、空気中の水分を集め、水滴の大きさになると、背中をころがして落とし、口に入る仕組みとなっているが、飲料水の枯渇が遠くない将来に人類を襲うといわれている昨今、この虫からも形態模倣が可能かも知れない」
このように生物界には、生きるための技術が「自然の中に内在」している。
わたしたちも自然から学ぶテクノロジーで持続可能な社会を営むべき時代にきている。
「人類が消滅しても、地球の自然は惑星として存在し得る限り、そのサイクルを持続していくだろうが、人類という種は自然の完璧さに比べ、あまりに不完全な生物、自らの非を悟り、新しいネイチャーテクノロジーに生活のサイクルをほどほどの速度で変化させていかないと、文明の崩壊はあっというまにやってくる。」(「地球が教える奇跡の技術」)
そう。人間がいなくなるだけで地球環境は回復できる力を内在させているのです。
わたしたちは、機械文明と言う破壊に頼りすぎたために存続が困難になっていることにもう一度 想いを致し、生命的な自然の技術・・・デザイン・サイエンスを再考すべきだと思います。
お遍路ライフの課題として、そんな思考方法=デザイン・サイエンスを学ぶのもいいかなと思って います。

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