アントロポゾフィー医学講座と『夏に咲く青い花~アンチモン』

ヤッヘンス博士
アンチモン鉱石結晶体
愛媛総合科学博物館

2009年8月23日

はい、どっとお晩です。(=^o^=)やまねこですよ。
今月19日から始まったシュタイナー医学連続講座が本日で完了し、成功のうちに幕を閉じました。
高知市・新居浜市・松山市での講演会と西条市での集中講座を終えてほっと一息ついています。
やまねこが参加したのは、高知市ソーレ講演・新居浜愛媛総合科学博物館講演・松山女性センター講演です。
アントロポゾフィー医学を巡るアトピーを中心とした皮膚病についてと世界最大のアンチモンの鉱床を持つ西条・新居浜での「四国の霊性」をテーマとしたリューダー・ヤッヘンス医学博士の講演は、様々な立場の参加者を多数得て、大変示唆に富んだ講演会となりました。
いずれの会場でも、医師、医療関係の方々、アトピーのお子さんを抱える母親、オーガニックやマクロビオフィックなどホリスティック・ヘルスに関心の深い人たち、教育関係などなどふだんシュタイナーに関わる人たち以外の広範な層からの参加が多かったこと、加えて若い層からも関心を寄せた人たちがいたことは、主催した四国アントロポゾフィー・クライスの面々にとっても良き刺激だったかな、と思いました。
わたしは、シュタイナー医学と治癒オイリュトミーを中心とした集中講座には参加しませんでしたのでオイリュトミーのレポートはできないのですが、その代わり高知の四国霊場をお遍路の旅で「四国の特異な精神文化と霊性」について考える機会を得ました。それだけに、お四国国遍路の後に聴講した『アンチモンと四国の霊性』と題するヤッヘンス博士の講義は大変刺激的で、新たな発見も在るスリリングとも言える内容でした。
この講座には集中講座参加者とともに鉱物に詳しい方や四国の霊性に関心を寄せる人の参加もありました。
ヤッヘンス博士によると「自我に働きかける作用を持つアンチモン」が四国の精神文化に深い影響を及ぼしているというのです。そして、ドイツ人ながら密教文化や空海の思想にも言及して、アンチモンと言う鉱物の作用力と真言密教の世界観との共鳴関係にも触れられました。
人間と宇宙の関係の秘密、宇宙のロゴス=神的言語がもたらす力を真言密教は説いているのではないか?という疑問を投げかけて講演を終えました。
確かに真言密教では「法身説法」ですから、宇宙のロゴスそのものが直接教えを説いたという立場です。
聖書で言えば「ヨハネ福音書」に相当するわけです。
新たな発見とは、真言密教でよく言われる霊的人体観で通常、地・水・火・風・空と五大に識を加えて六大(りくだい)としていることです。シュタイナーの言う宇宙自我の働きが私たちの霊的身体には備わっているという見方は、仏教の秘教がアントロポゾフィー的な認識論をも供えているということなのかなと思われました。
牡蠣という生物を例に出して、生命のアンチモン的な働きが牡蠣の殻の形成に見られるという指摘はわたしには、芸術的とさえ思われました。
牡蠣がアンチモン的作用を受けて、殻を形成して内部の本体を守るように、わたしたち人間はアンチモンの宇宙的な作用を受けて頭蓋の中に宇宙的思考器官としての脳を守っているように思われたのです。
それは、古生代に牡蠣であった生命の営みが長き時間を経て、思考する人間を形成するにいたった進化のパノラマを見るような思いがしました。
アトピーとシュタイナー医学については、また次回お伝えしましょう。やまねこ(=^o^=)でした。

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