2008年12月11日
はい、こむばんは(=^o^=)
いつものようにシュタイナーの『自由の哲学』読書会講座に行って来ました。読書会としては、今年最後です。
今回は、講師のTさんから、クリスマス前に因んでかシュタイナーの「天使論」=ヒエラルキア論を詳しくお話してくれました。さすが司祭学校出身ということもあって、キリスト論ともかかわりの深い霊学のエッセンスを語るときはTさんは熱がこもっているかな、と思いました。
わたしたち地球の存在は、鉱物・植物・動物・人間という位階(ヒエラルキア)を構成しているのですが霊的には人間の上に9つの位階があるというのです。それは、大きくは三つに分かれていて、上から
第一ヒエラルキア・・・織天使・智天使・座天使
第二ヒエラルキア・・・主天使・力天使・能天使
第三ヒエラルキア・・・人格霊・大天使・天使ということらしいのですが、
第一第ニヒエラルキアは、天地創造と地球の進化に関わり、第三ヒエラルキアは人類と個人の導きに関わっているそうです。なんとも壮大な天使論ですが、私たちの守護霊は天使の位階にあるとのこと。
そして、第一は、父に対応し、第二は子に対応し、第三は聖霊に対応して、三位一体の神学を支える霊的な宇宙論をなしているというのです。
そして、それぞれの位階に天使たちは無数に存在しており宇宙の創造行為と人間への導きを日々なしているらしい。
興味深かったのは、時代を導く霊・・大天使は350年ごとに変わっていて、1879年以来ガブリエルからミカエルになっているとのいうことでした。悪魔を踏みつけるミカエルの絵画がよく知られていますね。
近代の黎明とともにミカエルが人間を指導し始めて、それまでの集団的魂が、個的魂に目覚めて、個我の確立をめざしたということなのでしょう。夏目漱石の小説のほぼ90%がこのテーマに関わっているのは興味深く思いました。ミカエルの働きは、洋の東西を問わないのでしょう。
クリスマスに向けて、シュタイナーのヒエラルキア論にじっくりと取り組んでみようと思いました。
やまねこ(=^o^=)でした。