2020年11月18日
今年最後の草木染めは臭木の実です。
パシュミナストールとシルクストールを染めました。
*パシュミナとは
北インドのカシミール地方のスリナガルで作られているカシミヤ山羊の毛を使っ作られたショールやストール
200gの臭木の実を20分弱火で煮ると
さらに、実を潰して2番液を取りました。
1番液と2番液を合わせてパシュミナを染めると
緑がかった青、和色で言うと「瓶覗」でしょうか?
微妙な草木の色は和色でないと表現できないですね。
退色防止のためにアルミ媒染にしました。染色はほとんど変わりません。
シルクストールを染めると
見事な「天色」
銅媒染すると微妙に緑が入りました。「薄浅葱」でしょうか。
草木で青の色が染まるのは、藍と臭木の実だけですが、全く違った青の色彩です。染める素材でも色が変わります。
義姉の友人に志村ふくみさんのお弟子さんがいらっしゃいますが、この臭木染の方法を伺った際、「臭木の実は私達にとってダイヤモンドみたいなものなんですよ。」とおっしゃたそうな。
確かに着物1枚分の糸を染め上げるのに必要な量を考えたら、実を探すだけでも大変でしょう。
私も昨年より臭木を探しており、今年やっと出会うことができました。
まだまだ自然が残っている愛媛県ならではですね。
また、来年もSTAY HOMEで色彩の旅にでますよ。笑
臭木、初めてしりましたがトルコ石の様な輝きですね。
臭木染め、なんと柔らかでエスニックな青緑!