2008年6月3日
はい、こんばんは。やまねこ、やまねこ。(=^o^=)
ギリシャ神話の「パンドラの函」をご存知でしょうか?
人間が、幸福を求めつつも、なぜ不幸が絶えないのかと言う謎をアレゴリックに語る神話です。
パンドラ(の箱)の神話
プロメテウスが天界から火を盗んで人類に与えた事に怒ったゼウスは、人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るよう神々に命令したという。
ヘパイストスは泥から彼女の形をつくり、パンドラは神々から様々な贈り物(=パンドラ)を与えられた。 アフロディテからは美を、アポロンからは音楽の才能と治療の才能を、といった具合にである。
そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけないと言い含めて箱を持たせ、さらに好奇心を与えてプロメテウスの元へ送り込んだ。 パンドラを見たエピメテウスは、兄であるプロメテウスの「ゼウスからの贈り物は受け取るな」という忠告にもかかわらず、彼女と結婚してしまう。
そして、ある日パンドラ(エピメテウスという説もある)はついに好奇心に負けて箱を開いてしまう。 すると、そこから様々な災い(エリスやニュクスの子供たち、疫病、悲嘆、欠乏、犯罪などなど)が飛び出し、パンドラは慌ててその箱を閉めるが、既に一つを除いて全て飛び去った後であった。
最後に残ったものは希望とも絶望とも、未来を全て分かってしまう災い(予兆)ともいわれる。 それによって人類は希望だけは失わずにすんだと言われる。こうして、以後人類は様々な災厄に見舞われながらも希望だけは失わず(あるいは絶望することなく)生きていくことになった。(ウィキペディアより)
なんだか、エデンの園のアダムとイブの楽園追放の神話とも似ていますが、女性の言葉に迷った男性があけてはいけない箱をあけたり、食べてはいけない木の実を食べたというタブーを犯したためにとんでもないことになったというお話ですね。(^o^)v
女性に判断をゆだねておいて、結果がまずかったからと言って女性のせいにしてはいけません。
このあたりに男性のもろさがあらわれております。(笑)
しかし、この神話のポイントは、パンドラの箱には最後に希望が残っていたというところです。
そして、未来をすべてわかってしまうことは災いと語っているところです。
現代は、システム社会ですから一定のステイタスや人生コースには一定の結果がついて回ります。
学歴や仕事や経済力やといったもので、人生の流れを決定付けられるという「未来予想システム」のような運命論が横行していますが、これは悪しき唯物的決定論と思っています。
人生何が起きるか、わからないのです。
いいも悪いもありません。選択コースで未来が決まるなどというのは、このシステム社会を仕組んでいる企画者たちの妄想ではないでしょうか?
わたしたちは、たまさかに開いてしまったパンドラの箱から最後に飛び立つ希望という美しい女神を見逃さず、忘却しないようにしなくてはいけません。
この社会の通念は、絶望の彩が眼につくこともありますが、どこかには希望の糸が織り込まれていると 考えています。なにはともあれ、やまねこでした。