『森の生活 』 ロハスな夢創り

夢の里とべ入口
夢の里とべ 漢方・ハーブ栽培所
「森の生活」 ヘンリー・D・ソロー著

2009.11.10

はい、どっと・おばんです。(=^o^=)やまねこでおます。 今日は、エコ・ブログ仲間のぽらんさんと『夢の里』を訪れました。中予平野をはるかに 見渡せる高台の「ロハス・ヒルズ夢の里」から紅葉に色ずく鬱蒼とした森を眺めながら 広大な敷地を散歩してみました。深い秋色の風景と澄んだ空気がウォーキングには心地よく 思われました。デザインに詳しいぽらんさんによると、ロケーションはいかにも愛媛独特の 自然美が楽しめていい、ということでした。これも、大地と森がもららすグランド・デザイン と言うものなのでしょう。 散歩しながら、ふとエコロジストの源流ともいえる思想家ヘンリー・デビット・ソローの 『森の生活』を想い出していました。

『ソローは1845年、彼が28歳の頃から約2年間にわたって、「どんな隣人からも1マイル」離れたウォールデンという湖の畔に一軒家を建て、自給自足に近い生活を送りました。その模様を綴ったのがソローの代表作『ウォールデン(森の生活)』という書物です。その中でソローは、すでにして始まっていて、多くの人々が毒されていた物質文明を痛烈に批判しています。『ウォールデン』のどこでもいいからページを開いてみると「現に労働者は来る日も来る日も暇がなく、本当に十全な生き方などとは縁がない。人間相手に心ゆくまで人間らしい関係を維持していくだけのゆとりがない」というような記述に出くわします。19世紀の半ばに、すでにこんなに現代的な問題があって、それに対して「ノー」を唱える人がいた。それがソローなんです。

田渕義雄(たぶち・よしお) 1944年東京生まれ。1982年日本一標高の高い信州の山里に居を移して、自給自足的田園生活を実践。孤立無援を恐れず自分らしく生きたいと願う人たちに幅広い人気を持つ自然派作家。著書『薪ストーブの本』(晶文社)、『森からの手紙』(小学館)、最新刊に『森暮らしの家』(小学館)など。』

19世紀アメリカ 開拓時代の思想家ソローは、緑の哲学とエコロジーとグリーンなライフ スタイルを提唱したエマーソンとならぶアメリカ文学の草創期の文人なのですが、最近再注目 されています。この著作は、わたしたちがロハス・ライフを考える時に汲めども尽きなインス パイアを与えてくれるのです。自然観察の細やかさと透徹したエコ・センス、深い内省と自然 とのリアルなふれあい、そして精神的生活と様々な古典文学への逍遥、植物や動物などの博物学的 描写などなどを生き生きと伝えてくれます。また、彼は自由の国アメリカ草創期の市民活動家でも ありました。人種差別政策を施行する政府への納税を拒否し、「市民としての反抗」という著作も 残しています。 わたしたちも、ロハス・ライフを考えるとき、もう一度ソローの『森の生活~ウォールデン』 というエコの古典に立ち返り、循環型生活のあり方を捉えなおしてみるのもいいかな、 と思っています。

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