夢は実現できるのか? エチュードⅠ

ドームハウスペーパーモデル
ドームハウスペーパーモデル
建築中のフラードームハウス
建築中のフラードームハウ
『嵐が丘』ケイト・ブッシュ

2010年5月5日

はい、どっとこ・もーにんぐ(=^o^=)やまねこどす。
昨年末からかかった「ロハス・ライフの夢計画」もいよいよ、セカンド・ステージに 進んできたようです。ここで、一度『夢は実現できるのか?』というテーマでこの五ヶ月間 を振り返りたいと思います。 昨年十二月初旬の所感は次の通りです。現在は五月五日・・・かっきり五か月が過ぎました。


2009年12月5日 『ロハス・ライフの夢1~夢の構築』
はい、どっとこ・もーにんぐ(=^o^=)やまねこでおます。 『夢見る機械』となった、やまねこはエヴァの聖地に初号機フラー・ドームを作ろうという ことで、夢の凝縮作業に入っています。「冬の瞑想 完結編」というところでしょうか。
『やまねこの構想では、『夢の里とべ』にエコロジカルにデザインされたフラー・ドーム・ハウス を建てて、「市民農園 夢の里」を作ろうと考えているわけです。
未来型のドーム・ハウスと オーガニックな農法を試みる市民農園、森林セラピー、介護施設、福祉施設、コーポラティブ ハウス、太陽光発電、ハーブ栽培、フリー・スクール、瞑想と仏教の学舎、お接待の遍路宿など など「作る・育てる・助け合う・成長する・楽しむ・学びあう」ためのエコ・ヴィレッジ作り を構築したいと願っています。』という夢を現実化してゆくために物質条件・社会条件・精神条件 に渡って具体的スキームを作る作業です。ドームの見積もり・建築条件・予算組みとプランをまとめ て行きます。
まず、一点から開始し、線を引き、面を作り、立体化し、可視領域に具現化すること から手をつけようかな。名著『ハンドメイド・ハウス』によれば、根気と工夫さえあれば家を自分 で作ることは困難ではないということです。
やまねこの今までの経験的ノウハウをすべて投入しての ワークになるでしょう。わたしが経験してきた仕事は、鉄工所、土木工事、建設工事、電気工事、 設備工事、防水工事、セールス、音楽教室、店舗作り、コンピュータ保守、仏教寺院、広告、 ボランティアなどですからこれらの知識と経験を生かして、専門家のアドバイスを得ながらじっくり とハンド・メイド・ハウスに取り掛かろうと思うのです。

『ロハス・ライフの夢2~スロー・デザイン・ハウス』
はい、どっと・もーにんぐ・珈琲(=^o^=)やまねこでおます。
冬の瞑想を終えて夢の凝縮作業 に入っています。ブレーン・ストーミングから、企画プランニングと具体的スキーム作りです。 文学的世界からエンジニアリング・テクノの世界へ、夢見る世界から構築作業とワークの世界 へ移行中というわけです。
そもそも『スローリビング日記』とは、「スローな暮らしをしている」という意味なのですが 暮らしには、当然「住む」というキーワードが関わってきます。 「住むということ」と題されたエッセイの中で社会学者イヴァン・イリッチは、「住むのは人間 だけだ。」と語ります。彼によると虫や鳥や獣の営巣行動と異なり、人間だけが文化と言う織物 の中に織り込まれた「住む技術=アート」を代々受け継ぎ学習しながら、自らを徐々にリビング デザイナー(暮らしのデザイナー)として作り上げてゆくというのです。
スローデザインとしての「住むこと」をじっくり捉えなおしてみようと思います。 昨今は、住宅メーカーや不動産業界によってすべてがシステム・アップされた商品として住まい の問題は見られがちですが、ひとりひとりが暮らしのデザイナーであることを忘れているのでは ないかな。 とりわけ、都市部では同じ住まいに同じように暮らすことが当然とみなされています。 そのほうがより合理的で経済的で効率的だからです。しかし、同じスタイルをとっていても、生活 クリエイターとしての個人はまったく自由であるはずです。
環境芸術家ヨーゼフ・ボイスは、『すべての人は芸術家である』と宣言しました。 そして、社会彫刻という環境アートを提唱してウィーンの森に樫の木五千本を自らの手で植えます。 世界に「木をうえる行為は芸術である」と訴えたのです。 知る人ぞ知る「パフォーマンス」という言葉の発端ですね。最近ではパフォーマンスというと 演出やデモンストレーションみたいに思われがちですが本来は「木を植える行為」です。
そんな観点から「住まうこと」をひとつのアートとしてとらえかえしながら、テクノロジーと エンジニアリングを駆使して、『スローデザインとしての住宅』を目指そうと思っています。

『ロハス・ライフの夢3~ハウス・プラン』
先日、お伝えしたドーム・ハウスのペーパー・モデルがやっと出来上がりました。 ツー・バイ・フォー工法を考える場合、模型を作ることが一番近道のようです。 大工さんとの打ち合わせでもとりあえずモデルを作ることをすすめていました。 近頃は住宅メーカーにすべてお任せと言うことも多いのですが、年配のお百姓さんの友人に聞い てみたら外形は大工さんに頼み、仕上げは自分でという半分セルフ・ビルドの家と言うのが農村に は多いということでした。まだまだ物不足の昭和中ごろの話ではあるのですが・・・。
福岡さんが口癖のように言っていた百姓とは『百の仕事をする人』なのかもしれませんね。 家作りというのは、同時に家庭作りであり、地域の村作りにも直結していた『相互扶助の村社会』 の考え方なのでしょう。わたしも村落に住んだ経験がありますが、今でもこの考え方は生きてい る地域があります。そんなお百姓さんや大工さんのアドバイスをもとに模型を作ってみました。 造作の半分は大工さんにまかせ、仕上げは自分で完成までじっくり時間をかけてみようと思います。 おそらく完成まで半年はかかりそうですが、これからプランニング・予算組みから基礎、着工、 建前、外装、内装、水周り、電気、換気、水道、デザイン、外溝工事、ガーデニングまで工程 ごとに気づいたことをお伝えしますね。どうなるハンド・メイド・ハウス計画?   
 意識と無意識の両方にまたがる
<直感> と<美>なくして    
宇宙エコロジーは存在しない       
     バックミンスター・フラー  『宇宙エコロジー』より』

ポイントは、昨年末フラー・ドーム・ハウスの建築を計画した時点で、ペーパー・モデルを創り その周辺イメージをリアルに思い描いたことかもしれません。
五か月前の状況は、計画のみで実現可能な資金もゆとりもまったくありませんでした。 しかし、やまねこは「内なる実現は必ず外なる世界に刻印される」と確信しました。 出来ると信じられないことは出来ないのは、当り前なのですが出来ると信じたからと言って 実現可能とは限りません。
「夢の実現」には、目前の素材への働きかけと計画と知恵と直観とワーク(内的努力・燃焼) が必要なのかもしれません。そして何よりも相互扶助やまわりの理解とサポートなくしては 困難なのでしょう。
夢の実現のプロセスは、これからセカンド・ステージに向かいます。 おそらく、この県内で一番貧乏なわたしがハウス・ビルドに成功すれば、希望の種をまく ことができると思うのです。それは、この競争社会・格差社会から脱出するモデル作りにも つながってゆくかもしれませんね。

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