森の生活~孤独を楽しむ

2012年12月6日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこでおます。
名著「森の生活」の著者ヘンリー・D・ソローの言葉を読んでいます。
『経験から確かに言えるのは、簡素で懸命な暮らしをすれば、この世で生きていくことは苦労でなく楽しみとなる。大部分の快適なものや、いわゆる生活を楽にする者の多くは、無くてすむばかりか明らかに人類の進歩の妨げになる。』(『ウォールデン~森の生活』)
これは、ある意味で現代のわたしたちへの贈り物の言葉のように思われます。
合理化、効率化、システム化をビジネスのキーワードとしながら、「快適・スピーディな暮らし」 を追求してきたわたしたちは、明らかに「なくて済むような便利の中で途方に暮れている」 のかもしれません。
国民病と言われる成人病と鬱病は、わたしたちが便利生活から得た代償の ようにも思われます。
ある調査によれば、宝くじに当たった多くの人がその後、不幸になっているというのです。
私たち日本人は、所詮「時代の宝くじ」に当たっただけなのかもしれません。 わたしたちは、今まさに「豊かさの中のみじめさ」を体験しているのです。
シンプルに、ナチュラルに暮らしを変えてゆくこと。 仲間と助け合うこと。 孤独を楽しむ知恵を身に着けること。 自然と共に生きること。
ソローは、アメリカの国家草創期にそんな「夢」を語らいました。 そして、一方では「市民としての反抗」というアメリカ型民主主義の基本テキストを書き 奴隷制度撤廃を求めました。
リンカーンの奴隷解放宣言は、ソローの死後のことです。
日本の幕末・・・坂本竜馬の時代の哲学者の言葉が今も有効というのは、考えさせられますね。


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