2013年8月5日
はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ組合でございます。
エコロジストのぽらんさんとマックで珈琲を飲みながら語らっていました。
お盆時期の日曜のマックは盛況です。
里山資本主義についてゆるゆると話し合っていました。
やまねこ「里山でうなぎの養殖なんていいねえ。売値がうなぎ上りだからねー。」
ぽらん「うなぎでビジネスするなら電気うなぎの発電なんかいいと思う。買い取り価格が いいからね。」
やまねこ「それは、自然エネルギーではあっても再生可能エネルギーじゃないと思うな。 夏ごとに蒲焼になってしまうからね。」
などと意味不明な会話をしながら、雇用についてぽらんさんに聞いてみました。
彼はすでにシニア本番なのです。同輩の人の多くが、早期退職またはリストラで正規雇用 ではないそうです。五十台半ばで多くは、正規雇用を離れる人が多いとか。
労働白書によれば 1990年に20.0%だった非正規率は2013年は、36.2%に増加の一途をたどっています。 安定的な仕事はだんだん困難になっています。彼の息子さんなども就職時期にはずいぶん 苦労して就活に臨んだようです。
里山Iターンが増えている背景には、そんな雇用不安も あるのかもしれません。右肩上がりの給与・安定職はすでに死語になりつつあります。 むしろ右肩上がりの増税に悩まされる時代なのです。
マネー資本主義は、ひずみながら 私たちの生活を脅かす得体のしれない動きをするものなのでしょう。
「里山資本主義」では、地域経済の自立化を重視します。アラブから買い入れた石油で ハウス農家をするのは「奇妙な現象」なのだと言います。エネルギーの地産地消で里山 から得たペレット・ボイラーで燃料もまかなうほうが、コストも安定する例を上げています。
ぽらんさんはここ数年、里山興しに成功した地域を数か所廻ってきた話をしてくれました。 これまで観光開発一辺倒だった地域活性化が「クリティティブ・スタイル」に変化してきた というのです。 NHKでも里山Iターン・モノ作りのみではなく、出雲で「神話の里を生きる若者」を特集 していました。
里山資本主義は、経済・生活・地域にとどまらずもっと根本的な生き方 の問題にもタッチしつつあるということでしょう。水木しげるさんも登場して「日本の 原風景が出雲にはそのまま残っています。」と訴えていました。
ふとマックの店内をぼんやり眺めているとに二十年前やまねこと同じ会社にいたと思しき 女性が家族とともに出てゆきました。 あれから二十年・・・とやまねこは感慨深く思いました。 「あの人にとってもこの二十年は有為転変だったと思うね。わたしやぽらんさんにとって もそうであったようにね。」 ぽらんさんもうなずきました。
マックの店内がやまねこには、時間の回廊、人生のパノラマ のように思われたのです。 「有為の奥山 今日超えて」という言葉がそぞろに聞こえたような気がしました。