2009.12.1
はい、どっとこ・もーにんぐ(=^o^=)やまねこでおますよ。
『カルチャー・クリエイティブ』ということについて考えています。これは、アメリカの 社会学者ポール・レイとシュリ・アンダースンが提唱している二十一世紀型ライフ・スタイル を指しているようです。永続可能な健康的生活、循環型生活、消費よりも文化的クリエイティブ を優先する生き方、スローライフ、シンプル・ライフ、エコロジー、アンチ・グローバリズム などをオーガニックに総称する言葉ともいえるでしょうか。とりわけ、大量生産と大量消費や 加速化したシステムから意図的にドロップ・アウトして、利益追求よりもゆったりと生活を 楽しむ生き方ともいえるかな。要は、競争社会から「一抜けた」と宣言することです。 様々なステイタスや消費願望が渦巻く社会ですが所詮競争社会の中にいては、クリエイティブな 生き方は阻害されてしまいます。スローライフと言うことさえ、単なる消費を煽る道具となってい るのが現状かもしれません。 やまねこは、カルチャークリエイティブな「お金の稼ぎ方と使い方」を考えています。 例えば、自動車修理工さんが会社をやめて自分の車としてただ同然の下取り車を完全にリニュー アルしたとしましょう。従来の利益最優先なら妥当な価格で売却し、お金を手に入れるでしょう。 しかし、この人は売って利益を得るよりも「どうせただ同然の車だから」と友人の結婚のお祝い にプレゼントしたのです。プレゼントとして車をもらった夫婦は大喜びして新婚旅行はこの車で スローな旅にでかけます。本来なら金銭と言う見返りを得ていたはずのこの修理工さんは、人生 上の良き親友を得たことになります。カルチャー・クリエイティブとはこんなスタイルなのかも しれません。お金優先の考え方は、争いごとや冷淡さ、冷たい合理主義、見栄や体裁、トラブル の発端になる危険を常にはらんでいます。貧しさとはカルチャー・クリエイティブな生き方をする 人にとっては一種の勲章なのかもしれません。冨やステイタスを唯一の価値尺度とするグローバリ ズムとは対照的な生き方と言えるでしょう。日本人から見ると宮沢賢治はこの生き方の人かなと 思っています。