森の空想ミュージアム

2014年4月13日

はい、どっと・さんでーもーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でございます。
かねてから予定の宮崎旅行から帰ってきました。金持ちけんかせずおじさん、友人とともに宮崎県西都市の「森の空想ミュージアム」を訪問しました。
金持ちケンカせずおじさんのIさんは、館長さんの高見さんと数十年来の友人。 一度遊びに行くという約束を果たすIさんの小旅行に私たちもお供したのでした。
高見館長さんが案内してくれたのは広大な敷地の農園、施設が点在する「森の美術館」 高見さんのご説明によるとそもそもここは37ヘクタールあるそうです。
なんと明治・大正期に孤児院の父といわれる石井十次さんが創設した友愛社という社会福祉 の「理想郷」なのだそうです。戦前からの施設なので建物が点在し、様々な福祉活動や 農園や施設が点在する広大なヴィレッジ。本来は180ヘクタール西都市の何分の一かくらいは あったそうです。
「森の空想ミュージアム」は九州各地、全国の神楽面の美術館です。 高見さんご自身は、「御神楽の世界」に魅せられて各地の神楽を研究、フィールド調査しながら 古代からの神楽面をコレクションしながら著述を続けてきた方のようです。 調査、研究のかたわらこの友愛社の管理者としての仕事をしたり、染物をしたり、自治体関連 やギャラリーのアート・イベントのプロデュースや大学の講師をされたりしている多彩な 活動で多忙な方です。
様々な神楽面を見せていただけました。神様への奉納の舞に用いられる神楽面は「神が宿る」 がゆえに古代から伝承されてきた多様なものが残っていること。面の多くは「呪い、悪霊」 が宿ると信じられてきたため焼かれることが多いこと。神楽の世界は現代にも生きている 民族的芸術であることをもっと注目すべきこと・・・などなど館長さんのお話は魅惑的で その温和な顔立ちそのものが神楽面を思わせます。
帰りに敷地内の不思議な建築物や石井記念館となっている「友愛社本部」を見学して 帰途につきました。
神話と神楽の里の『森の空想ミュージアム』は、うっそうとした森の中の異空間でした。 のんびりと牛が草を食べる牧場、点在する保育園や児童施設、茶畑、友愛社本館は大正時代の 風情です。
広大な森のヴィレッジで子供たちを守り育てながら社会に送り出してゆこうという 石井十次の理想郷への思いは100年を過ぎた今も生かされているような気がしました。
やまねこは石井さんの伝記映画『石井のお父さん、ありがとう』という松平健主演に 出てきた風景そのままであることに驚くのでありました。

※石井十次の友愛社ホームページより

社会福祉法人石井記念友愛社では、三つの児童養護施設、十の保育園、二つのデイサービス事業、居宅介護支援事業、障害者就労継続支援B型事業、障害者共同生活援助介護事業、石井十次の生涯と友愛社の歴史を記録する「石井十次資料館」を運営しています。
私達は、石井記念友愛社の理念・方針・到達目標実現を自らの使命とし、民間社会福祉事業従事者として、常に地域福祉の開拓者としての気概と、世のため人のために少しでもお役にたっているという誇りを持ち、日々感謝の気持ちで、福祉サービスおよび地域福祉の充実発展に寄与します。

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