スロー・リビングなドーム・ハウス

ドームハウス
ライフデザイン研究所(ドームハウス愛媛)
『君を乗せて』久石譲

2010年12月9日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこでおます。
010年という一年は、ドーム・ハウスに 始まり、ドーム・ハウスとともに幕を下ろしそうです。 ライフ・デザイン研究所社屋の完成とオープン、そしてハウス・プランにとりかかる一年間でした。
住まいの快適性は「ゆるやかさと多目的性」を重視したいのです。 『スロー・イズ・ビューティフル』の著者辻信一さんは「藁の家」の章で住まいのデザイン について次のように語ります。
『デザインとは自らの生活を作りだす道筋を照らし、形を与えることである。  小さなもの、つつましいもの、失われたもの、そしてゆっくりと持続し、循環するものの  意味を見直し、「住むということの心と技術をわたしたち自身の手に取り戻すためのデザイン。  それを”スロー・デザイン”と呼んでみよう。』 「藁の家~スロー・デザイン」
そんなスロー・デザインをライフ・デザイン研究所に反映してみたいと思うのです。 そもそもこの家は、仕事と住まいと環境と人が共生できるか?というテーマで設計されています。
住まいの部分は、ミニマムで「生活に必要十分」な設備になっています。もうひとつの要素は 集う場所、仕事空間、アート空間としての広間なのですが吹き抜けオープン・フロアは23畳という ゆとり空間なのです。
仕事は会社、住まいはプライベート空間という住みわけが一般的なのですが、このドーム・ハウスは 仕事空間とプライベート空間あえて一体化しています。 しかし、同時に広間の間取りは左回転へ、プライベート空間は右回転へと双方から見えにくく工夫 しています。玄関から入るとコミュニティ空間が広がり、住まいの空間への通路である二階への階段 は死角に位置します。ちょうど陰陽のタオのスタイルになっているのです。 建坪は30坪です。トイレ・バス・キッチンもオープン・フロアからは見えにくくなっています。
そして、二階家からは夢の里の絶景・・・松山平野と石鎚連峰が見渡せます。 玄関は、夢の里の入り口方向。掃き出し窓は南西方向で、天窓は四か所あり、昼間は照明不要です。 球形ドームは、熱対流がよく暖房は薪ストーブ、冷房は天窓が通気口の役割をしてくれます。
地球型生活というのは、できる限り自然環境を家屋内にも取り入れることがポイントです。 土壁や藁、木材を多用した昔の日本家屋・木造建築はとてもエコなのですが、このドーム・ハウス は地元杉材と間伐材を多用しています。フローリング材は用いず、杉板・白木の床です。 機能性という面よりも多目的性を優先していますから、レイアウトの変更はかなりフレキシブル です。オフィスになったり、ギャラリーになったり、コミュニティになったり、カフェになったり コンサート・ドームになったりできます。 スロー・デザインとは、環境に応じ、人に応じ、生活に応じて、様々に描きかえるゆとり空間 かな、と思っています。 来年もロハス・ヒルズ夢の里とべで、四季折々の自然とともに地球型ドーム・ハウス でゆるやかな暮らし方を試みてゆきたいと思います。              
ライフ・デザイン研究所  所長やまねこ

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ


にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

CAPTCHA