ヒーリング・ドーム試案

ジオデシック構造

2013年2月11日

はい、どっと・こむばんは(=^o^=)やまねこでおます。
パニック障害の犬君の回復などもあり、ドームハウスのヒーリング効果について 考えています。
『癒し』=ヒーリングは、時代を読むキーワードとも言えます。
まず、「構造は力である。」という観点から・・・。
ドームハウスは、二種類の三角パネル・フレームで球体を構成する構造をとっています。 最小の材料で最大の空間を確保できると同時に最も強固な構造体ともなります。 これをジオデシック構造体と呼び、無限に巨大化可能な構造力学を保持しています。
アメリカ 南極基地はジオデシック・ドームが採用されていて、直径40mの構造体は ブリサードの風速120mにも耐えうる強固な剛性体であることを示しています。
この柱も梁もない解放空間は、わたしたちの直方体の住居感覚をゆるめて癒し効果を発揮 してくれます。意識が垂直方向よりも空間的広がりで包まれるためかもしれません。


開発者のバックミンスター・フラー博士は
『素材の使用量を削減するには三つの基本的な方法がある。第一に、デザインをより小型化することである。第二に、素材を最も効率的な形態で利用すること(すなわち、より少ないものでより多くを為すこと)である。第三に、単位体積あたりの表面積の最も小さな(故に最小限の素材で可能な)幾何学構造を利用することである。最近使われ始めた専門用語では、これを「物質を情報に置換する」と言う。フラーは、結果として生じる超物質化を「エフェメラリゼーション(短命化)」と呼んだ。より少ないもので多くを為す(do more with less)ということは、究極的には無によってすべてを為す(do everything with nothing)ことになるのかと学生が冗談めいてたずねた時、フラーは肯定した。純粋に超物質的(メタフィジックス)な状態に近づくほど、デザインは完全なものになる。エフェメラリーゼーションはデザインに付加するものではなく、自然の原理を応用した結果として自然に生じる現象である。それはすでにある環境に適応していく戦略というよりも、今いる環境をどの方向に選択するかだ。』

と語り、自然そのものが持つデザインをメタフィジカルな領域まで引き上げることを重要視 しました。デザイン・サイエンスとはこの手法をさしています。
もし、わたしたちに「物質を情報に置換する」ことが可能なのだとしたら、より少ないもので より多くをなす・・・エフェメラリゼーションの哲学は、時代に即した武器となすことができる でしょう。
空間をゆるめる・・・意識をゆるめるというベクトルと強固な構造性を保持するというベクトル が両立するジオデシック空間の特異性が現れてきます。空間がもたらすリラックス効果もまた ドームハウスの特性と言うことかな。

第二にケアとキュアをもたらす宇宙模型の観点から・・・。
WHOの健康の定義に 『健康とは身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な動的状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない(1999年)』 というのもあり、「スピリチュアル・ケア」の考え方が取り入れられました。
トータルな意味での健康観を考える時、尊厳死やターミナル・ケア、代替医療なども含めて 「死すべき人間」としての全体性への視点が新たに注目されつつあります。
霊的側面については、医学・科学の分野ではありませんから、明確ではありませんが これまでのありかたを補完するものと捉えられているようです。

さてさて、ヒーリング・ドームです。これは「形態とエネルギーの問題」とやまねこは 考えています。 ジオデシック・ドーム・ハウスは、二種類の三角形で構成される球体を基本構造としています。 この構造は、宇宙で最も安定で強固とされています。
天文学と化学の共同研究から発見された炭素C60の原子構造はこのジオデシック構造をとって います。ナノ・テクノロジーに用いられるカーボン・ナノ・チューブの素材です。 C60がバックミンスター・フラーレンと命名された由来です。
バックミンスター・フラーの言葉に『宇宙は矩形よりも三角形を効果的構造と捉えた。』 というのがありますが、球体という安定性・三角形という構造性が結合することが宇宙の特性 と見ているのです。ゆえにジオデシック構造は宇宙模型を表現しているということです。
ヒーリングを考える時、宇宙の表現形式との調和や共鳴関係が大切と考えられます。 丁度音楽にチューニングが必要なように人間と宇宙をチューニングしてくれる形態があれば より促進的なエネルギーのやりとりが生まれるとといことかな。
音楽が楽器からうまれるようにドームハウスはヒーリング空間ともなりうるということでしょう。 形態には構造があり、エネルギーの交流が生まれるとすれば、人間もまたその構成の中に位置し ていると考えられます。
これがやまねこの考える「ケアとキュアのために癒し空間」をもたらして くれるヒーリング・ドームのコンセプトです。
Body/Mind/Spritの統合体としての人間と宇宙模型としてのドームハウスが相互に作用しあう としたらドームハウスは「癒しの空間モデル」と捉えることも可能ではないかと考えています。


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