お彼岸とブッダの言葉

2013年3月18日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこ寺でございまし。
お彼岸ですね。tomokoさんとここ足かけ二年、毎朝般若心経をあげています。
小池龍之介さんの『超訳 ブッダの言葉』をめぐって話し合っていました。
小池さんは
「今日はブッダにまつわるお話をしたいと思います。ブッダはどんな人だったのか。ブッダは29年「快感」を実験して、その後6年「不快感」を実験しました。35年の実験によって、人間の心の快感と苦痛のメカニズムを研究し、快感・不快感に操られていることからの脱却を説きました。
ブッダは釈迦族の酋長、国王の長男として生まれ、小さいときから英才教育を受けて育ちました。優秀でいつも褒められていたそうです。
暑いときには涼しい別荘へ、寒いときには暖かい別荘へと、心地よい生活を送りました。一夫多妻で、女性にもちやほやされていました。こういった生活は当時限られた人しかできない環境でした。
この生活は何かに似ていると思いませんか? 私たち現代人の生活と似ているかもしれません。冷暖房が完備され、寂しければいつでも携帯電話でコミュニケーションできます。どこにでも旅行できるし、何の職業に就くのも自由です。」
とブッダの人生への問いかけのあり方とわたしたち現代人の苦悩のあり方がクロスしていることに 注目しています。
「不快感」「快感」にコントロールされる現代人。
tomokoさんに言いました。 「あのね、負のトラウマ論が横行しているけど、バブルの快感体験もトラウマになりうるんだよ。 いつまでも済んでしまったバブルにしがみついていると心は病んでくる。 良き思い出であっても過去は過去。過去とはすでに捨てられたものという意味なの。般若心経にも無色無受想行識と書いてるでしょ。」
この書は、現代に生きるわたしたちが「自分へのとらわれから自由になる」という視点で お釈迦様の言葉をアレンジして「超訳」しています。
ダンマパダやアーガマなどの原始仏典と言われるお釈迦様の生の言葉から編まれたお経です。 わたしたちは、お墓参りや法事やお葬式で仏教の一端に触れます。
しかし、それがブッダというひとりの人間の生き方と言葉から生まれたものであることを 忘れがちです。2500年生き続けたブッダの言葉とは生・老・病・死という今も変わらぬ 人間の苦悩を克服する知恵なのでしょう。

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