お金について考える2

バックミンスター・フラー

2014年6月22日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でござります。
ドームハウスの考案者バックミンスター・フラー博士は、常々「豊かさの概念」について 語りました。
私たちのテクノロジーは全人類の生命、そして自然界の富を守るのに十分な 科学力と技術力と知恵をすでに手にしていると1970年に宣言しました。 それは、全地球的なデザイン・サイエンス革命によって実現されると考えたのです。
しかし、そうなっていないのは全地球的・自然共生的ホール・アースという発想が、 グローバリズムという自然破壊的・金融資本的ネットワークによってすり替えられてきたからです。
豊かさとは「金融資本への隷属なのだ」とメンタルな刷り込みがなされてきたのです。
それは、わたしはたちに「すべては不十分」であり「資源は限られており」競争に勝つこと なくしては繁栄はないという恐怖感をも植えつけました。そんな恐怖感の行き着いた世界は は2%の人が90%の富を占有する社会です。
同様にわたしたちの人生に関しても慢性的に「不十分」という感覚は、社会において自分が考え 行動するベースとなってしまっています。 それは人生を体験するメガネのようなものです。
メガネのレンズを通して生まれる経験は、生活に対する不満足、不十分感を実現してしまうこと になり、この慢性的欠乏感のせいでわたしたちはやがて「幸せはお金で買うことができる」という 営利主義の商業的メッセージを信仰し始めるのです。
それは、地球的で永続的価値観から自分を分離して、果てしない競争原理に飲み込まれてしまう ことです。
しかし、もしわたしたちが「大地とわたしと仲間たちと共存してサスティナブルに暮らしてゆこう」 と心に決めたなら、まずこの「不十分という慢性的心の欠乏感」から満たしてゆくのが一番の 近道であることに気付かされます。
コップの水が二分の一のところにある・・・それを「まだ半分もある」ととらえるのか 「もう、半分減ってしまった」ととらえるのか?
『宇宙船地球号』の中でバックミンスター・フラー博士は 『地球はひとつの宇宙船である。この地球には資源もエネルギーも十分すぎるほど存在する。 ただ、使い方が悪いのだ。より少ないものでより多くのことを成す技術を用いれば、欠乏などと いうことはまやかしに過ぎないことがわかるだろう。』と語ります。
わたしたちが「十分ではない」というメガネをとりはずし「わたしは豊かだ。」と みなす時、より豊かになる一歩が始まります。 そう信じて困る人はどこにもいないわけですから、そんな心のチェンジからスタートしても いいのではないかな?

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