フラー・ドームハウス暮らし

ライフデザイン研究所(ドームハウス愛媛)

2013年6月23日

はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこ号でございます。
フラー・ドーム・ハウスに住んですでに三年になります。
石の上にも三年、夢の里 にも三年というわけです。
最近、ふと「宇宙船の中に住んでいるのかな。」という気分になります。 球体の家というのは、そんな感じです。
フラードーム・ハウスの考案者バックミンスター・フラー博士は、do more with less 「より少ないものでより多くをなす」というエフェメラリゼーションの哲学からドーム ハウスを創造しました。
「素材の使用量を削減するには三つの基本的な方法がある。第一に、デザインをより小型化することである。第二に、素材を最も効率的な形態で利用すること(すなわち、より少ないものでより多くを為すこと)である。第三に、単位体積あたりの表面積の最も小さな(故に最小限の素材で可能な)幾何学構造を利用することである。最近使われ始めた専門用語では、これを「物質を情報に置換する」と言う。フラーは、結果として生じる超物質化を「エフェメラリゼーション(短命化)」と呼んだ。より少ないもので多くを為す(do more with less)ということは、究極的には無によってすべてを為す(do everything with nothing)ことになるのかと学生が冗談めいてたずねた時、フラーは肯定した。純粋に超物質的(メタフィジックス)な状態に近づくほど、デザインは完全なものになる。エフェメラリーゼーションはデザインに付加するものではなく、自然の原理を応用した結果として自然に生じる現象である。それはすでにある環境に適応していく戦略というよりも、今いる環境をどの方向に選択するかだ。」
エフェメラリゼーションとは、スモール・デザイン、効率的選択、球体化です。宇宙そのものが 目指す生命的デザイン・・・これをプリセッションとフラーは呼びます。
自然の持つ選択性は、宇宙の叡智に満ちていると捉えたのです。 わたしたちは、どこかで人工物と自然物、無機物と有機物を分けて考えますが、フラー博士 においては、自然と人工はつながっています。 ここにフラー独自の自然観があるような気がします。そんな発想から地球のことを『宇宙船 地球号』と呼んだのでしょう。
彼が提唱したシナジェティックスという思想は、世界経済・エネルギー・環境・自然というグランド・デザインを根底から再構築して、地球型生活の重要性を訴えるものでした。
『宇宙船地球号』の中でフラー博士は 『地球はひとつの宇宙船である。この地球には資源もエネルギーも十分すぎるほど存在する。ただ、使い方が悪いのだ。より少ないものでより多くのことを成す技術を用いれば、欠乏などということはまやかしに過ぎないことがわかるだろう。』と語ります。
戦争と欠乏と経済構造が地球からエネルギーをむしり取っていることに警告を発したのです。日本では万博に沸く高度成長の時代のまっただなかの頃でした。博士は、やがて工業化社会が終焉することを予見していたのです。 わたしたちのかけがえのない宇宙船としての地球から学ぶ時代のような気がしますが、皆様 いかがでしょうか?

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