2013年6月8日
はい、どっと・いぶにんぐ(=^o^=)やまねこ育苗センターでございます。
庭でハーブの苗を育てています。ミントを少し、八升豆を少し、キクイモなどです。 いずれも健康づくりのためです。 今日は健康づくりもかねて、夢の里一斉掃除に参加してきました。夢の里から表通り の理正院さんまで延々二キロの沿道の草刈・清掃です。 これも参加型エコ・ヴィレッジの楽しみということかな。清掃を終えて、みんなで食事。
さてさて、コミュニティ・デザインについて考えています。
「「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」 鴨長明の『方丈記』の有名な一節です。このフレーズで示されているのは、川の流れが絶えないという持続可能な状態と、それに一見矛盾するような、けれど、流れる水は常に異なっているという無常観だと思います。
サービスデザインにしてもその他のソリューションを考えるにしても、これからの社会で持続可能なしくみというものを考えていこうとすれば、このフレーズで描かれた「ゆく川」のように、持続可能でありながら常に変化しているようなしくみとして実現されることが重要になってくると思っています。
今回は、そんなサステナブルかつ無常であるしくみについて、すこし考えてみたいと思います。
「われわれは、ひとつの世界に生きている」
さて、『デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方』の中でIDEOのティム・ブラウンは、現代の「商品の販売者やサービスの提供者と購入者の間の力学」の変化として、
1.消費者が機能的な製品よりも幅広く満足できる経験を求めるようになるとともに、製品とサービスの間の境界が曖昧になってきている
2.個々の製品やサービスが複雑なシステムへの変化する中で、デザイン思考が新たな規模で適用されつつある
3.メーカー、消費者、その間にいるすべての人びとのなかで、工業化時代の特徴であった大量生産と無分別な消費のサイクルはもはや持続可能ではないという「限度」の時代の到来が共通認識されるようになったを3つのトレンドを挙げた上で、こんな風に書いています。
これらのトレンドは、必然的にひとつの点に収束する。つまり、デザイン思考を利用して、参加型の新たな社会契約を確立すべきだということだ。「買手市場」や「売手市場」といった対立的な言葉で考えるのはもはや不可能だ。われわれは、ひとつの世界に生きているからだ。
ティム・ブラウン『デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方』」 (Think Social Blogより) というテーマです。
わたしたちはすでに消費者・生産者という対立の上でビジネスを考えるよりも よりフレキシブルで相互交換型のビジネスを求めています。 ある人にとってのデメリットをメリットで補完できるような補完型のビジネスやサービスを 求めているということです。
豆腐からオカラができるように副産物を主産物に、不用品を 再生品に、相互メリットをコーディネイトしたり、サポートしたりしながら、コミュニティ デザインの中でサステイナブルなビジネス・モデルを模索する時代とも言えるかもしれません。
それは、人から人へのイノベーション、アイデア、共同共存、コラボを可能にしてくれます。 夢の里がそんなビジネス・モデルのパイロット・ファームとして再起動できればいいなと思って います。