2013年4月5日
はい、どっと・こむばんは(=^o^=)やまねこ通運のペリカン便でおます。
はらはらと桜が散ってゆきますね。花の雨と風の一日でした。
ひさしぶりにルドルフ・シュタイナーの『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』 を読んでいました。
霊学の実践指南書として知られる本書は、霊的認識論にいたる道筋 をやさしく解き明かしてくれます。
『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』
ルドルフ・シュタイナー著 高橋巌訳(イザラ書房)
ここ36年親しんでいる愛読書です。
魂の試金石、現実生活ガイド・ブックとわたしは思っています。
超感覚的・・というとあの世のことかな、と思うでしょうが、実はこの世のことなのです。
霊的問題について深く立ち入って、現実の中に霊性を見いた出すスピリチュアル・ガイドとして お勧めです。
また魂の音楽の書とも言えるかもしれません。楽器を調律するように魂を調律してくれるからです。 魂のチューニングが合わないとわたしたちは、「悩み」という不協和を感じます。
もっぱら、神秘学の行法指南書として、紹介されることが多い本書ですが、ゆっくり読んで、生活 や人間関係とつながる部分に注意してみるのも一考です。 わたしたちが、住んでいる世界の美しさが見えてくるかもしれません。
シュタイナーの多くの著作が、難解としり込みする人もいますが、「読み方」の工夫として、ゆっ くりと読むことをお勧めします。 いわば、曼荼羅形式で書かれていますので、魂にしみ込むように理解が進むと思います。
シュタイナーは、折に触れて古代の霊性と近代人の霊性のあり方の違い、時代精神の影響に ついて言及しています。
かつて、神々の啓示を集合的・全体的に受け取っていた霊的な認識を、現代人は個人の中で “孤独な秘儀参入”として受け取るしか道はないのだと・・・。
そして、孤独な道、魂の旅は自由へと至る唯一の道として、自らを灯りとする自己認識の道 なのだと語りかけます。
それは、自分自身と向かい合い、思考・感情・意志の霊的なメタモルフォーゼへとわたしたち を誘います。
わたしたちは、自分の精神生活にともすれば、無自覚で生活に流されがちですが、意識的に 精神生活を構築しようという意志を抱いた時、本書は「魂の羅針盤」の役割を果たしてくれます。
この色彩感は次の「風流、侘び」とは対照的ですが、僕はどっちも好きですね。
こちらはインド的、タントラ的
侘び寂びは日本的、禅的
この本の装幀は、横尾忠則氏です。
若い時、横尾氏のスピリチュアルポップアート展の仕事に関わったことがあります。スピリチュアルに意識が向き始めた1つのきっかけになりました。シュタイナーとの出会いの本が、この「いか超」というのも、不思議な縁を感じます。やまねこからの誕生日プレゼントでした。