2010年2月3日
はい、どっとこ・もーにんぐ(=^o^=)やまねこでおます。
ナノ・サイエンスの勉強を始めました。 二十世紀末の科学的大発見と言われる炭素C60は、ナノ・カーボンと呼ばれています。 すす・・・黒鉛ともダイヤモンドとも異なる第三の炭素です。この分子はなんとサッカー・ボール の形つまり、ジオデシック構造、フラー・ドームなのです。 そしてこの世紀の大発見は、天体物理学のクロトー博士と分子光学分析のスモーリー博士の共同 研究から「偶然の発見」として生まれました。偶然の発見はセレンティビティーと呼ばれ、科学の 飛躍的な発展の節目となることが多いらしい。 亀の子ベンゼン核の発見にも良く似ています。亀の甲羅からベンゼン核分子構造を発見した物語は よく知られていますね。 そういう意味ではナノカーボンの発見は『宇宙のまっくろくろすけ』=星間物質の研究から、偶然 発見されたのです。しかもそれは、分子クラスターの光学分析学者との共同作業がなければ不可能 でした。異分野科学、天文学と化学の出会いでもあったということかな。 ナノ・カーボンは、フラー博士のフラー・ドームにちなんで『フラーレン』とも呼ばれています。 この不思議な炭素は、結合すると、チューブ状の構造体ともなり現在最先端科学の様々な応用分野 において研究開発に用いられているようです。 1990年代以後ナノ・サイエンスはいまだ始まったばかりのニュー・サイエンスなのですが、 エネルギー・環境・医療技術などの分野で画期的な発明がもたらされる可能性を秘めています。