朝の天使

2008年12月7日

はい、こむばんは(=^o^=)やまねこどす。
いよいよクリスマスも近づいて、大気がなんだか水晶のように透き通って結晶化してゆくようです。
冬の朝は、しんしんと冷え込んで、人間も自然もカッキリと凍らせてしまいそうです。
やまねこは春生まれなので、寒いのは大好きと言うわけではないのですが、朝の散歩をしていてひとつ発見をしました。
それは、冬の朝日は、優しいということです。
市街地に住んでいますが、朝はしんと静まり返っています。冷たく澄み切った冷気の中を散歩しているといつもの散歩道の並木を抜けると「冬の朝日」に出会います。日増しに厳しくなる冷気にかじかんだ体と縮こまった気分を、冬の朝日は優しく暖めてくれます。弱い日差しなのですが、輝きはとてもまぶしいくらいです。
春の朝日、夏の朝日は季節を感じさせる魅力がありますが、冬の朝日は慎ましやかなのに何故か光だけはまばゆいのです。そこに流れているのは太陽の温度感覚なのではなく、光そのものが持つ優しさなのではないかな?と思いました。
太古からの習い覚えた性質・・・闇に怯えて、光と暖をとるという人間の原初的な願望が満たされるようなのです。冷たい空気の中で、大気の熱を通さないで光から直接あたたかさを受け取るという感じでしょうか。
以前、「美のクオリア」で書いたように冬の朝日を見て「なんて美しいんだろう」と感じた魂の熱は、わたしから立ち去ることなく、何かを残して魂を暖めてくれるようです。
そして、その暖かさは「美の形象」となって、わたしたちをかなたの光へと誘います。
暁から生まれた存在とは・・・・?
わたしたちは、冬の朝の太陽を見つめることで、光の生命の残響を感じとることができます。
ロマン派のフィリップ・オットー・ルンゲが描いた朝の天使たちは、そんな冬の太陽の光の中を舞っていたのかもしれませんね。
あなたも朝早く、起きて「暁の子どもたち」を探してみませんか?
やまねこ(=^o^=)でした。

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