2010年10月18日
はい、どっとこ・こむばんは(=^o^=)真夜中のやまねこでおます。
ゆるゆると日曜日を日だまりで過ごしていました。フラー・ドーム・ハウスで暮らし始めて 早くも三カ月となりました。
球体の家に住まう・・・地球型生活の実感は、とても快適でゆるやか です。天球面が7m近くあるため開放感があり、身体的な緊張を解いてくれるようです。
もうひとつは、熱効率・空気循環に優れており、薪ストーブを燃やすと瞬く間に暖かくなり ます。杉板の床材も感触が心地よく、通気性と湿気の吸収がよく、とりわけトイレと脱衣所の 漆喰壁は効果を発揮してくれます。
住まいが球体であるということから、光と風が循環すると いう通常の家にない不思議な特性もなじみやすいものでした。
天球の構造は、ジオデシック構造と呼ばれ、バックミンスター・フラー博士が考案した、数学 理論・・・シナジェティックス(シナジー幾何学)から生まれたものです。
シナジェティックス・・・ シナジェティクス(synergetics)とは、バックミンスター・フラーが提唱した独自の概念であり、学問体系である。 主にシナジー幾何学とも訳される幾何学的なアプローチで、この宇宙(自然科学や人文学、果ては人類や自然、宇宙まで人間が知覚しうる全てを具象から抽象、ミクロからマクロまで)の構成原理である シナジーを包括的に理解しようとする学問。 専門分化されすぎ、人類の継続的発展という面で機能不全に陥っている既存の学術体系に反し、人類が生まれながらに 持っている包括的理解の能力を回復、発展させることを通じて問題の解決にも繋がる。
それ自体が全方向に関連しあいながら、変化、進展していき、その学習者自体の直接の体験自体がその要素でもあるため 文字情報での情報収集では不完全であり、その理解、習得においては学習者自らの実践と経験、既に熟達した人物に直接に対話、講義を受けることが必要とされている。
専門化し、特化した科学の諸分野を縦断する総合的な視線を回復する試みとして生まれた シナジェティックスは、その数学的モデルとして球体を三角形で構成するジオデシック構造から 説き起こしてゆきます。
そして、デザイン・サイエンスという考え方にいたり、独特に思考方法を提案するものです。
デザイン・サイエンス
デザインサイエンスとは、バックミンスター・フラーが提唱した独自の概念であり、学問である。 同じくバックミンスター・フラーによって提唱された、細分化、専門化しつづける既存の学術体系に対して 人間本来の分断されない包括的な知覚で、人類の持続可能な発展に必要なクリティカル・パスを形成する 道具としての必要な発明を行う実践及びそのための体系。 その特徴として代表的なものに、エフェメラリゼーション、Doing more with lessという「より減らすことで、より多くを為す」という概念が上げられ、デザインサイエンスで作られた発明物は必ずこの性質を持つとされる。
それ自体が全体的に関連しながら変化、成長、拡大を為し、その要素に実際に体験することが必然的に含まれるため 文字での正確な定義も伝達も不完全とも言われる。 習得には実践と経験、デザインサイエンスの習得段階が先にある者からの直接の影響が不可欠ともされる。
フラーの発明の数々もデザインサイエンスの成果と言える。 この思想の基本となるものは、彼の代表的な『宇宙船地球号 操作マニュアル』によって提唱されて います。 →つづく