2008年10月31日
『ヘルメス・・・水星』
彼は富と幸運の神として、商売、盗み、賭博、競技の保護者であり、智者として……竪琴や笛のほかに、アルファベット、数、天文、音楽、度量衡の発明者とされ、さらに道と通行人、旅人の保護神として、彼の像と称せられるヘルマイHermaiが道路、戸口などに立てられていた。彼はまた夢と眠りの神であり、霊魂を冥界に導く霊魂導師の役目をもち、おそらくこの地下神としての職能と関連して、諸市で豊穣の神としても祭られていた。アルカディア生れの彼はパーン(アイギパーン)と関係が深いが、この古い神々が本来どういうものであったか、またいかなる関係にあったかは不明である。ヘルメースは若々しいカに溢れた美青年で、鍔の広い旅行帽ペタソスpetasosを被り、小枚ケーリュケイオンをもち、足には有翼のサンダルをはいた姿で表されている。
(『ギリシア・ローマ神話辞典』)
はい、どっとこむばんは。(=^o^=)やまねこです。
ススキの穂が秋の散歩道で風に揺れ、肌寒くなってきましたね。
やまねこは、寒くなってもサンダルをはいて、相変わらず散歩しています。羽は生えていませんが・・・・。
アメリカの探査衛星・・メッセンジャーが送信してきた水星の映像です。
なんだか月に似ていますね。大きさは地球の四分の一、ほぼ金属で出来た星です。メルクリウスとも言われ、水銀の原語となっています。
太陽に近いのでマイナス180度から450度と温度変化は激しい。
トンデモ暑いか、寒いかの星ですが、知恵と学芸と冥界の神としてギリシャでは崇拝されていたようです。
やまねこが長年関わっている神秘学と言うものも、別名 ヘルメス学といわれたりします。ヨーロッパ中世では、錬金術のシンボルともされていますね。
非金属を貴金属に変えるという錬金術は、王侯貴族の道楽として保護されたりしました。現代では、錬金術と言うと多くは不正な金作りみたいな忌語で使われますが、もともとは象徴哲学の精神的なメタモルフォーゼを顕わしていたようです。
鉛や銅のようなありふれた金属を黄金に変性する・・・というのは、実は人間の低次の欲望を高次元の精神性に昇華するというテーマともつながっていたらしい。
水星は太陽に最も近いため観測しにくく、秋の日の出前にたまさかに観測されることがあるそうです。
光の中の光を見る視覚が必要なのかもしれませんね。白いフクロウは、ヘルメスの使いと言われています。ハリー・ポッターでおなじみですね。
やまねこ(=^o^=)でした。