

2014年7月28日
はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねご文明堂でございます。
夏の思い出に浸りながら、昨日は白石の鼻でゆるゆるとしていました。
白石の鼻は古代のドルメンとも言われ、潮の満ち引きが激しく龍神社が祀られています。
夏の思い出と言うとシュタイナー松山講座、シュタイナー高知講座、シュタイナー香川講座 などなどこの五年間は夏の講座にいつも何かしら参加していました。
五年前のリューダー・ヤッヘンスさんとは講座が終わってみんなで石鎚登山を楽しみました。 ヤッヘンスさんはキリスト的鉱物であるアンチモンについてのレクチュアをアンチモン鉱山の ある西条市の科学博物館で語りました。
三億五千万年前の地層が露出している高知県佐川町 の地層博物館で竹下哲生さんは「夏の石灰と石英~シュタイナーの農業講座」を語りました。
そして五年前に愛媛県ひめぎんホールで建築家でゲーテアヌム理事の上松祐二先生は 『心臓思考」について語りました。
心臓思考とは脳髄思考に対置された「霊的な思考方法」ということです。
「『心臓思考というと、感情的な思考に近いものです。ルドルフ・シュタイナーは『ミクロコスモスとマクロコスモス』(1910)の中で人類の発展が今日に至る以前は、まず初めに心の思考、心臓思考の時代があり、低次な心臓思考の時代があったと語っています。人類の発展と共に脳髄思考、物質思考が支配的になり、概念的思考によって自然科学認識が生まれました。しかしそれは物質的感覚的な思考にとどまっています。
第5文化期の脳髄思考はルドルフ・シュタイナーが「悪の秘儀」と呼んでいる、物質的な影の方向に向います。そして人間の知性の発展は、悪の傾向をもつようになります。20世紀の核兵器やミサイルのことを考えるだけで充分です。
人間の思考がキリスト的なものを受け入れ、キリスト的なものによって変容されなければ、人間の思考は、悪に向う傾向から逃れることはできません。それが第5文化期の運命です。それ故第五文化期において、正に知性の変容が必要なのです。』 上松祐二
「人間の知性の発展は、悪の傾向をもつようになります。20世紀の核兵器やミサイルのことを考えるだけで充分です。人間の思考がキリスト的なものを受け入れ、キリスト的なものによって変容されなければ、人間の思考は、悪に向う傾向から逃れることはできません。それが第5文化期の運命です。」 この二年後にわたしたちは東日本大震災と原発事故を体験しました。
この夏、松山コミュニティ・センターで語られたミヒャエル・デーブスさんの講演 『意識魂の時代の幕開けに於ける薔薇十字会の衝動』は、おそらくこの心臓思考の所産であり アンチモンの世界最大の鉱床である四国に関わることなのかもしれません。
また、心臓思考による知性の変容こそが私たちの課題と言うことなのかもしれないのです。
デーブスさんの「アトランティスの叡智は、大陸の水没時にチベット山脈に始祖マヌが逃れて守った」 というお話はそのままアジア的霊性の淵源を示しているのでしょう。
古代の霊性を残したまま急速に西洋化と近代化の津波をかぶってきた極東の国日本は、再び 津波と原発事故に見舞われているということ。そして西洋近代の負の遺産の頂点とも言うべき 核兵器での大量殺りくが70年前にあったということ。 原発事故はヒロシマ、ナガサキにつづく第三の核被害フクシマであること。 大きな時代の津波はまもなくであろうということ。
これらはすべて心臓思考につながるテーマのようにも思われます。
火山帯の日本のフォッサ・マグナに沿って位置する原子力発電所。 巨大地震のポイントに核施設が位置しているのは偶然ではないような気がします。
中央構造線は古来「神の道」とされている「きくり姫」という地震の神様です。 白山火山帯が白山姫といわれる神社のあるところ。原発再稼働の度に中規模地震が起きる のはなぜかと思います。
日本列島は中央構造線でくくられたプレートということなのでしょう。 くくられたプレートは「くくり姫」=「キクリ姫」に守られているのかもしれませんね。 このポイントを核で破壊すれば、破砕帯という脆弱な部分が断裂して列島は崩壊するかも しれません。
大きな時代の波、津波、原発事故、不穏な国際世界・・・わたしたちはパニックを乗り越えて 「意識魂」というカルマへの信頼感を培うべき時代にいるのかもしれないのです。
「競争原理・主知主義・損得勘定・優劣意識」が悟性魂の所産だとすれば 「無私と博愛」「創造的思考」「個的独立意識」「共生原理」こそが意識魂の方向性なのですから。 やまねこは夏の心臓検査を終えて、より良き『心臓思考』をめざして頑張りたいものだと思うので ありました。
やがて青銅の海の天空の彼方に 黄金のトライアングルが現れる
ルドルフ・シュタイナー