シュタイナーの『農業講座』を語る

2014年7月5日

はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でございます。
第二回目の『シュタイナーの農業講座を語る』というライフ・デザイン研究所自主講座 でした。いつものように四国アントロポゾフィー・クライスの代表の竹下哲生さんを ドームハウスに招いてのワークショップです。
今回は従来のメンバーに加えてフェミニスト・カウンセラーのSさんも参加いただけました。
最初にやまねこ畑とオフグリッド太陽光発電を皆さんに見てもらいました。 それから延々、夕刻まで竹下さんのレクチュアです。
今回は第二章を中心にお話しいただきましたが、バイオダイナミック農法の背景となる アントロポゾフィーの人間観についても人体の構造・・・特に骨格との関係や頭部・胸部・腹部 下肢のミクロモスモスについてじっくりと話されました。
そして、大地と宇宙・太陽系からの働きかけのもとに植物の成長があること。
人体のミクロコスモスと宇宙と植物と大地の関係などシュタイナーの霊学についてかなり深く 立ち入りました。
そして、今回は錬金術でいうところの塩・硫黄・水銀という三つの原理の中で『硫黄の過程』 が大地と植物の間でどのように営まれているか? 燃えることと萌えることの共通性は 「広域の温度変化」が物質的に燃えること、生命的に燃えることは僅かな温度変化だがそれは 植物内でも動物内でも人間内でも起きているであり、消化も発酵も硫黄過程の一つであること。
また、人間の横隔膜と地表はアレゴリックな関係にあり、頭部・胸部と腹部・下肢の境が横隔膜 であるように地面が横隔膜だとしたら地下の根は頭部・胸部にあたり、植物の茎や葉や花は 腹部・下肢にあたる・・・つまり倒立した人間が植物だというのです。
このあたりにくると難解 というより神秘学独特の宇宙的な視野が開けてくるようです。
そして、植物は種を通して自分を成長化育する力を大地と宇宙の両面から得てくるというのです。 大地からは内実を育てる力を宇宙からはフォルムを得る力の作用を受けると言います。
家庭菜園を作ったり、農業を営む参加メンバーもそれぞれ息を飲んで講義に聞き入っていました。
そして竹下さんは最後に畑から採ってきた作物の茎が黄金比で葉を付けていることを示し、 多くの植物は黄金比だが、この規則を破る植物もあること・・それらは薬草や毒草に多いこと などに触れました。
二回目のワークショップでしたが、だんだんと引き込まれる内容に進んできたかなと思います。
講座を終えてやまねこは、自分の畑との固有の関係を一歩一歩深めるべく土や作物に触れる 「生活実感」を深める段階なのでまだまだ「畑づくり事始め」の気分も新たになるのでありました。

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