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2012年8月30日
はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこでおます。
昨日は南海トラフと地震のニュースが日本をかけめぐりました。巨大地震はほぼ 確実に近づいている、南海地震が起きれば、32万人の死者と伊方原発は確実に 破壊されるということなのでしょう。四国はまさに「死の灰と死の国」になるという ことです。
さてさて、やまねこは朝から高知県佐川町の佐川地質館に行ってきました。 四国アントロポゾフィー・クライスの「夏の石灰 学習会」に参加するためです。
昨年夏以来、ひさしぶりにクライスのメンバーの方々と再会しました。
地質館のお世話人の教育委員さんから、四国の地層・化石について詳しく説明を いただきました。四国の三億年の歴史についてきわめてマニアック・該博な知識 を持った方です。この地は、ナウマン象で知られるナウマン博士が滞在して地質研究 をしたところです。館内の見学のあと近くの石灰鉱山跡の見学。 鍾乳洞にはお不動さんが祀られていました。
そして、地質館に帰り、クライスのTさんからシュタイナーの農業講座のレクチャー。
『石灰岩系を超感覚的な眼で眺めますと、それが地上で動物たちを独立させていることが分かります。植物は、髪が頭の地に拘束されているように、大地に拘束されていますが、動物は大地から自由な動作を行います。石灰岩系の力の放射は動物に対して場所の移動というよりも、むしろ形態の自立した形成のために働いています。』
Tさんのレクチャーは 植物が大地に依存し、大地に固定して生きることに対して、動物は大地から独立して存在できる のは、石灰系の鉱物によるというのです。だからこそ動物の骨格は、石灰でできているというのが シュタイナーの指摘です。動物の身体を内側から形成するのが石灰であり、外側から形成する のが石英の力だとシュタイナーは語ります。石英・水晶の力は動物の皮膚に相当し、 石灰は骨格に相当します・・・・。
見学とレクチャーで気づいたことは、生命起源の鉱物は地球を覆い尽くしているということです。 20億年前の地球最古の鉄鉱石ストロマトライトは、ラン藻類の光合成から生まれたものです。 石灰もまた植物の死骸から生まれました。 同様にわたしたち人間も死ねば鉱物に戻ります。
Tさんは、石灰の活性化が夏という季節であり、安定化が冬という季節なのだと語ります。 それは、ちょうど生石灰と消石灰の循環にあたるというのです。 生石灰は、不安定で水分を渇望し、水を与えると発熱して消石灰になるというのです。 宮沢賢治はこのことを理解していました。酸性土の多い東北の農地を消石灰で中和する 土壌改良材として晩年セールスしていたのです。そして、建築素材としても活用するアイデア を暖めていました。わたしたちが、現在内装に用いる石膏ボードを考案したのは宮沢賢治なの ですね。
四国という大地のパノラマ、3億年の歴史のなかでわたしたち人間はいかにも小さく見えます。 地質館の玄関でわたしたちを迎えたティラノザウルスは何を語りかけるのでしょうか?
※消石灰 石灰石を加熱してつくられる生石灰に水を加えて製造する。石灰質肥料のなかでは、比較的溶けやすいのが特徴。石灰石を粉砕してつくられる炭カル(炭酸石灰)よりも効きやすく、酸性を中和する土壌改良資材というよりは、カルシウムを補給する肥料としての価値が高い。石灰追肥に使う農家も多い。 施肥以外の使い方もあり、植え穴処理で一時的に根回りを高pHにして根こぶ病対策に使ったり、牛舎の殺菌、ネズミ・モグラ除け(においが嫌い)、ナメクジ退治などにも使われている。