豊かさへの旅

2014年7月24日

はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこどん兵衛でございます。
夏のワークの大きな節目と考えていた「シュタイナー松山講座」を終えて、ほっと一息 ゆっくりと休みながら、お盆前後に計画中の四国遍路の旅についてぼんやり考えていました。
今年は室戸岬方面です。金剛頂寺と最御崎寺さんなどがあります。
室戸には「みくろ洞」という 洞窟があります。 弘法大師さんは若き日にここで初地のお悟りをひらかれました。室戸岬の洞窟で瞑想していると 明けの明星が流れ星のごとく飛来し、口の中に飛び込んで来たというのです。「明星、来影す。」 と記されています。
やまねこは、この九か月余り心臓手術後のリトリートをしていました。ヘルス・ケアに努め ながら瞑想していたのです。 そして、今月やっと検査入院で「悪化なし」「手術は成功」とのお墨付きをお医者さんからいただけ ましたので、今回のお四国遍路は「おかげ参り」ということになります。
今まで何度か死の淵を歩んできましたが、この年まで生命(いのち)をつなぐことができました。 本当に「有ることが難しい」という意味でも「ありがたい」ことと思います。
家族みんなの願いと神仏・ご先祖様の守護があっての「おかげ」と感謝しています。
やまねこは長年、弘法大師・空海さんを信仰しています。 四国では「お大師さん」と親しみをこめて呼ばれています。 お四国遍路の道行く人の背中に「同行二人」と書かれているのは「あなたはひとりではなく、 お大師さんが共に歩いている」という意味です。
「旅は道づれ世は情け・・渡る世間に鬼はない。」と言います。 お四国遍路の道をゆく人は大師に守られ、導かれて「魂のドライブ」をたどる人です。 それは「豊かさへの旅」とも言えるかもしれません。
バックミンスター・フラー博士は「豊かさ」を宇宙的な富と捉えていました。
「フラーは独特の富の概念を公言していた。それは、一般的に私たちの大部分に認められている貨幣ではなく人間の生命を維持・保護・成長させるものとした。それらを達成するための衣・食・住・エネルギーを、そして究極的にはより効率的に成し遂げるための形而上的なものであるノウハウの体系であるテクノロジー、それ自体が更に発展し続ける、それこそが「富」の本質であるとした。
「自分の時間をより有効な探査的な投資に解放すれば、それは自分の富を増やすことになる」 この言葉にも彼の独特の富の概念が現れている。」(ウィキペディア B.フラーの富の概念)
わたしたちの生命を維持・保護・成長させるものが豊かさであるとしたら、そして 「それらを達成するための衣・食・住・エネルギーを、そして究極的にはより効率的に成し遂げるための形而上的なものであるノウハウの体系であるテクノロジー」が富だとしたら お金が富だと考えていると人は大きな間違いをおかしていることになります。
少なくとも精神のあり方として「わたしたちの生命を維持・保護・成長させるものが豊かさである」 と考えた方がより深い満足感と高度な自己実現の喜びを味わうことになるのです。 そして、このように「富の概念」のもとにお金をツールとして活用し、ソーシャル・デザインに 応用すればより良き社会へのステップとなることは確かなのです。

※みくろ洞
御厨人窟と神明窟は国道55号沿いの室戸岬東側に位置する隆起海蝕洞である。洞窟前の駐車スペースとなっている場所は波食台であり洞窟上部の崖は海食崖である。御厨人窟の向かって右側に神明窟がある。それぞれ祠が祀られており、御厨人窟には五所神社があり祭神は大国主命、神明窟は神明宮があり祭神は大日孁貴となっている。
御厨人窟は平安時代初期、当時青年であった弘法大師がこの洞窟に居住したと伝えられている。この洞窟から見える風景は空と海のみで、ここから「空海」の法名を得たとされる。
また、神明窟で難行を積んだと伝えられる。難行の最中に明星が口に飛び込み、この時に悟りが開けたと伝えられている。

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