2013年3月3日
はい、どっと・こむばんは(=^o^=)やまねこ亭でおます。
今日は友人の土地探しなどで不動産屋さんや土地めぐりをしていました。
新しいライフ・モードを得るために人はしばしば転居をします。 より良き生活環境を誰しも求めているということでしょう。
やまねこは、ここ6年間このブログを書いていますが、「ドームハウス日記」になる 前は「スローリビング日記」でした。街場の生活に疲れ切っていたころのことです。
「ゆるやかな暮らしとは何か?」をテーマとしてブログをスタートしたのです。 四国パワー・スポット研究会もそのころからでした。
愛読ブログ『ノマド・ライフ』を呼んでいると次のような一節にあたりました・・・。
『人生に迷っている人やストレスがたまっている人は、考え方を少し変えるだけで大分ラクな 人生を送ることができます。他人を気にするのをやめることです。僕が思うに人生におけるほとんどの悩みやストレスは、他人をあまりに気にしすぎるために 生じるものだからです。 あの人は金持ちで贅沢してるのに僕は平凡な暮らしをしている」「残業しないでオフィスを 出たら僕は周りの人に良く思われないだろう」と人は常に他人と比較したり他人を気にして 生きているのです。
社会という他人との関係性の中で生きている以上しょうがないことなのですが、ストレスに なるくらいだったら他人を気にするのはやめるべきです。
それは簡単にできます。「突発的な地震や事故で明日自分は死ぬかもしれない。限られた自分の人生なんだから他人は 気にせず好き勝手に生きよう。」と何度も心に言い聞かせることです。自分が本当にそう思って いれば自然と行動は変わります。
なるほど。一期一会の暮らしはゆるやかな暮らしなのかな、と思います。
「知に働けば角が立つ、情に竿させば流される、意地を通せば窮屈だ とかく人の世は住みにくい。」と漱石は「草枕」の冒頭で語りかけます。 明治のころから住みにくいんですね。都市型がいいのか、田園型がいいのか、伝統がいいのか 近代的がいいのかといった対比よりも「自分にふさわしい暮らし方」を多くの人が求める時代 なのかもしれません。
ゆるやかでシンプル、ナチュラルでクリエイティブそしてサステイナブル な暮らし方、昔風に言えば「風流にして悠々自適」というセルフ・モードを大切にすべきかな と思っています。
※夏目漱石『草枕』冒頭
山路やまみちを登りながら、こう考えた。
智ちに働けば角かどが立つ。情じょうに棹さおさせば流される。意地を通とおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高こうじると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟さとった時、詩が生れて、画えが出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りょうどなりにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容くつろげて、束つかの間まの命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降くだる。あらゆる芸術の士は人の世を長閑のどかにし、人の心を豊かにするが故ゆえに尊たっとい。