2013年5月18日
はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でございます。
「ゆく川の流れはたえずして 、しかももとの水にあらす」とは鴨長明の言葉です。
『方丈記』の中で長明は、安元3年(1177年)の都の火災、治承4年(1180年)に同じく都で発生した竜巻およびその直後の福原京遷都、養和年間(1181年~1182年)の飢饉、さらに元暦2年(1185年)に都を襲った大地震など、自らが経験した天変地異に関する記述を書き連ねており、歴史史料としても利用されている。
やまねこもこの三年間、夢の里のドームハウスに籠って、メガ・クウェイクの時代を内省 しています。わたしたちは、大地に属する者ですから、住環境は重要な生存要件ですね。
わたしたちの住環境を考える場合、まず住宅というテーマがあります。 一体、わたしたちは住宅にどれくらいのコストをかけているのでしょうか?
『稼いだお金を、一生のうちでなにに一番費やしているかを考えた場合、”住”に対して恐ろしいぐらいの金額を支払っているのに気づく。賃貸でも一般的に月給の4分の1程度、住宅ローンを組んだ日には、不良銀行も真っ青のバランスシートだ。しかしながら、実は住宅というモノにたいして、かなり少ない情報から意思決定をしているのではないだろうか。「2LDK,○○平米,駅から何分、コンビニ近し」あとはせいぜい間取り図。チラシの5センチ四方に収まるような情報に基づいて、生涯で何千万円も費やしている。 趣味の出費としてオーディオやCDを買っても、自宅に設置しなければ意味が無い。電気料金、ガス料金、水道料金、ネット接続料…月々の支払いの多くも住居というインフラに関連して課金されている。現代社会の消費行動として、何らかのかたちでエネルギーを物質に変換した”モノ”にたいして対価を支払っているわけで、住宅も、柱や壁や家具の形に固定化されたエネルギーと、その中で日々の生活として電気やガスといった直接的なエネルギーを消費しているともいえる。』 (『オープン・ソースの住宅建設』)
フラー博士は、住宅を安価にクリエイティブな生活の場として提供することが急務であると 考えていました。
最小コストで住宅を手に入れることができれば、残りの生活は創造性に向けることが可能になるということなのでしょう。生活エネルギーの総体をコストと考えればわたしたちは、住まいに 莫大なエネルギーを費やしていることになります。 最小のコストで住宅を創ること・・・もし、これが可能ならば、わたしたちはより多く、より速く という加速生活から解放されることになります。
アメリカではそんな発想から生まれたドームハウスは、日本では1980年代に始まり2000万円を超える輸入住宅としてスタートしました。残念ながら、その結果は一部の趣味人が高級別荘として購入するだけでした。
そんな経緯からドームハウスを最小コストで提供することを出発点として、「ドームハウス愛媛」は生まれました。 フラードームハウスが市価の三分の二から二分の一価格で提供できるのは、必要以上の広告費をかけず、ドームハウスを愛するすべての人に還元できるようにスタッフ一同が、ヴィジョンを共有しあらゆるコスト・パフォーマンスを省力化しているためです。
安価でクォリティの高いドームハウスは、ベーシック・モデルとも言えるものです。 このモデルを基本として、目的に応じて様々な変化が可能となります。 ナチュラル・スタイルの住宅、職住兼用オフィス、コミュニティ空間、アトリエ、ギャラリー、 店舗、音楽ホール、カフェ・レストラン、医療施設、福祉施設などフレキシブルな活用が可能 です。
ドームハウスに住んで三年。あらためて、その開放性と生活空間としての豊かさを実感しています。