2014年8月1日
はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこ庵でございます。
台風の影響でやっと恵みの雨 ですね。猛暑と乾燥で畑が水をやってもすぐに干からびていました。
どしゃぶりもまたありがたき 夏の畑かな 山猫庵
スパイラル・ワークについて考えています。
特化したり、差別化したり、囲い込んだりという商業戦略は、バブル期にはもてはやされました。
現在は、オープン・ソースでフラットなソーシャル・メディアが好まれます。 基本的に情報やツールは、公開されており、誰でも無料で使えるということが前提。 フェイス・ブックに加入料金が必要だったり、非公開のみのサイトなら、パーソナル・メディア としての魅力は無くなるでしょう。 オープンであることは、基本的な前提であり、一定のルールを守ればコミュニティに参加可能です。
ウェブ・マガジンGreenzは、ネット上のオープン・コミュニティとして始まり、フリー・イベント や「藤野電力」のような参加型ワークショップとして定着してゆきました。 グリーンズのソーシャル・デザインの試みは、多くの示唆と影響力を持ちました。
創立者の鈴木菜央さんは、ソーシャル・デザインの八つの基本となる考え方をあげています。
1.まず、自分事からはじめる。
2.自分の行動を変える「楽しさ」という力を活かす。
3.小さくはじめる。
4.淡々と続く仕組みをつくる。
5.お客さんを「参加者」にする。
6.「弱いリーダーシップ」を発揮する。
7.ヴィジョンを共有する。
8.活動を生態系化する。 (『ほしい未来は自分の手でつくる』鈴木菜央著)
順序的にみると「まず、自分の身辺からはじめ」「良き共感者や仲間と出会い」 「ヴィジョンを共有し」「小さくはじめて持続的に試み」「お客様は参加者になり」 「それぞれの知恵や力を伝え合ったり、共に楽しんだり」しながら 「ソーシャルでエコロジカルな活動に育ててゆく」ということになるでしょうか。
これは、確かに「利益を囲い込み、差別化、特化」のみをめざすトップダウン・ビジネスの 正反対です。
これでは大した利益にならない・・・そんな見方もあるかもしれません。 何事も特化した契約に持ち込んで利益を図るのが一般のビジネスだからです。
やまねこも営業の 仕事を長年していたのでお客様との信頼関係から契約に至ることは良く知っています。
しかし、それも顧客の信頼に「任せる」ことにおいて成り立つものです。 相互信頼と信用と相手あってのビジネスなのです。そこには共有できる何かが必要ということ なのでしょう。
ソーシャル・デザインは、孤立した価値観を横につないてゆく試みなのかもしれません。 エコロジカルでサスティナブルなビジネスの可能性とも言えるような気がします。
例えば、ドームハウスを好む人なら畑作りも好きでしょうし、エコ・ツーリズムもオフ・グリット 発電も好むかもしれません。 また、自然学やオーガニックなライフ・スタイルにも共感するでしょう。
広い意味で「ヴィジョンを共有する」というオープンなコミュニティを考えることもできると 思います。 そして、サスティナブルなライフ・デザインを様々な人たちと学び合ったり、楽しんだりする工夫 もできるかもしれません。
サティシュ・クマールさんが提唱する『グリーン・マニフェスト』のような「アカルイミライ」を 語らう仲間づくりも楽しいのではないでしょうか?
フォルクス・ワーゲン社は「The Fun Theory」というものを提唱し、愉しいと思うような試み をオープンにしました。
環境によく、健康によく、愉しい「音のでるピアノ柄の階段」をエスカレーター脇に設置した だけで多くの人が使うようになったのです。
※スウェーデンの首都ストックホルムでは、ある地下鉄駅の構内で階段の利用率を上げるための実験を行いました。階段の段差をピアノの鍵盤に見立て、上り下りした際に、本当に音が出るようにしたのです。