

2009年2月22日
翌日は、平和セレモニー参列を終えて前正覚山とスジャータ村を訪れました。
この日は、ちょっとしたアクシデントがありました。ブッダガヤー近郊のお釈迦様が修行をしていたという洞窟のある山の聖地です。
洞窟に参拝を終えて、みんなでマンゴー・ジュースなどを飲み、山を降りようとしたとき露天の隣にいた男が、両替のパイサの袋を手に置きました。いらないと断ったのですが無理に勧めてきます。まあ、お賽銭用にいいか、と思い100ルピー渡しました。降りると途中その男が再びやってきてまだ100ルピー足りないと言います。しかたなくまた渡すと今度はアメを手に乗せました。
さらに進むとまた足りないと男は寄ってきます。これはおかしいと振り切って進むと今度は乞食の人たちが集まってきました。男はお金とアメを乞食たちに渡せと言います。よくあるバクシーシというものでした。またたくまにヒッチコックの「鳥」みたいにわたしは乞食たちに取り囲まれました。持っていたアメとお金をすべて乞食たちに渡すとほうほうのていでバスに戻りましたが、男は追いかけてきてまだ足りない・・・と押し問答。ガイドさんがやっと話をつけてくれました。
後で聞くと声をかけてきた男とルンペンたちは観光客を獲物にバクシーシをなかば強制的にさせるそうです。インドでは街を歩くと物売りやルンペンの人たちが声をかけてきます。最初はいくらか渡したりするのですが、相手によってはさらに因縁をつけてより多くを求めてくるルンペンをビジネスとしている人たちもいます。これもインドの貧困の側面なのでしょうが、なんとも複雑な気分になりました。ガイドさんたちのおかげで収まりましたが、インドの旅にはこんなアクシデントもつき物かな。
『バクシーシ』は、『お金を出せ』という意味ですが、最近は日本語でいう人も多いようです。
それほどに日本人はお金を持っており、容易に出す人たちと思われているのかな。