2009.11.15
はい、どっと・もーにんぐ(=^o^=)やまねこです。このところ自分自身のスローリビング計画 で、よく「夢の里とべ」を訪れます。今日は、秋の紅葉風景のロハス・ヒルズ夢の里の風景 写真をとりながら、ウォーキングしました。砥部町の市街地から車で4分という高台ですがここ はすっかり森の空気なのです。四万坪という広大な敷地にエコ・ヴィレッジを作ろうという計画 で、自然環境と調和しながらハーブ農園や介護施設や薬草研究施設・福祉施設、コーポラティブ・ ハウス(共有空間のある共同住宅)、農園、太陽光発電施設などを立地というプロジェクトをすす めています。やまねこ的にはこれは画期的なエコ・ヴィレッジかなと思うのです。 全国的にもあまり例がなく、通常のハイツやヴィレッジが居住中心なのに対しここは、 「エコロジカルな生産施設」と「ロハスな居住空間」や「医療・介護施設」が共同でまちづくりに 取り組むというテーマを中心に据えているのです。 もと工業団地用地からの転用という意味では、環境問題を考えるにはもっとも時代の流れに沿った プランとも言えるでしょう。ともすれば、都市と農村、ナチュラルと人工物の対比でテクノロジー の問題を捉えますが、より緑の力を豊かにするテクノロジーの知恵が必要なのかもしれません。 さてさて、森林の大気で癒されたあと午後は「愛媛・仏教と医療を考える会」公開講演会に行 きました。今回は、京都亀岡の東光寺住職の宝積玄承師(ほうづみげんしょう)のご法話です。 「あすおもう五つのことば」という題でお話されました。 あ=ありがとう す=すいません お=おかげさまで も=もったいない う=うれしいな で「あすおもう」という希望と「アースおもう」=地球環境をかけているのだそうです。 禅宗の和尚さんらしくお話の始めに「禅瞑想」の指導もしていただけました。調身・調息・調心 が禅の基本というお話から、現代がいかに体乱れ、心乱れ、呼吸乱れているか、それが因となって 争い、犯罪、心の病理、社会の崩壊を招いているかという「現実を見つめる」ようなテーマへ。 そして、ご自身のヨーロッパ各国の海外伝道を交えながら「自我中心のキリスト教文化」と「共生 と調和の東洋文化、仏教」の違いをわかりやすくお話いただきました。師はこの五つの言葉は現代の 日本が忘れている大切な言葉なのだと説かれます。ありがとうとは「有難い・・あることが困難」 という深い意味を伴った人間そのもののを指しているのだということです。 「現代人は、たった一つのことを除いてすべてを知っているかのようだ。 ひとつのこととは自分自身のことだ」とアーノルド・トインビーの言葉を引かれ、 道元禅師の「仏道を習うとは自己を習うなり。自己を習うとは自己を忘るるなり。 自己を忘るるとは心身を脱落せしむるなり。心身を脱落せしむれば万法に証せられるなり。」 と結ばれました。禅の世界なのでやまねこは「あたまがくるくる」してしまいましたが、和尚さん はとても暖かい人柄の方で講演のあと珈琲を飲みながらスタッフの方々と歓談されました。 確かにこの方は悟りの世界を住まいとされているかな、と思われます。 「悟りとはセミの脱皮のようなものです」というご講演の話が印象深く、やまねこはあたまが しばらくくるくるしていました。