豊かさの概念

2014年7月21日

はい、どっと・ちゅーんあっぷ(=^o^=)やまねこどん兵衛でございます。
暑さ爆発ですね。
『ほしい未来は自分の手でつくる』の鈴木菜央さんは、ソーシャル・デザインの八つの 基本的な考え方を上げています。
1.まず、自分事からはじめる。 2.自分の行動を変える「楽しさ」という力を活かす。 3.小さくはじめる。4.淡々と続く仕組みをつくる。 5.お客さんを「参加者」にする。6.「弱いリーダーシップ」を発揮する。 7.ヴィジョンを共有する。8.活動を生態系化する。
これは、新しい世代の良き「サスティナブル」を表していると思います。
どこにいても何をしていても炎天下でも金曜になったら首相官邸前で「再稼働反対」 の声を上げる、という若者たちに痛く感動したものでした。
本当に「豊かな生き方」とは こういうグリーンズな人たちが無言のネットワークを横へ横へと広げてゆく力こそ「真の豊かさ」 「リッチ」と言えるのかもしれません。

バックミンスター・フラーは「富」=Richの概念を次のように解き明かしています。 「フラーは独特の富の概念を公言していた。それは、一般的に私たちの大部分に認められている貨幣ではなく人間の生命を維持・保護・成長させるものとした。それらを達成するための衣・食・住・エネルギーを、そして究極的にはより効率的に成し遂げるための形而上的なものであるノウハウの体系であるテクノロジー、それ自体が更に発展し続ける、それこそが「富」の本質であるとした。
「自分の時間をより有効な探査的な投資に解放すれば、それは自分の富を増やすことになる」 この言葉にも彼の独特の富の概念が現れている。」(ウィキペディア B.フラーの富の概念)
自分の時間をより有効なヴィジョン・クエストに充てれば、それば自分の富を増やすことになる。 これこそまさに上にあげる「ソーシャル・デザインの考え方」の基本となっているのだと思います。
フラーは、この宇宙の富、エネルギーそして生命の叡智・知識は無限大だととらえていました。 しかし、宇宙船地球号の乗組員たる人間はこの船体を理解しなければならないと環境意識 (ガイア・地球意識)をモチベートしました。
「①地球(=宇宙船地球号)には取扱説明書がない。それゆえ人間は知性を使って生存と成長を図ったこと②我々の社会は専門分化により発展していったが、そうではなく包括的な思考とシナジー効果(部分からは予想できない全体の振る舞い)が大切であり必要であること、③「富」の構成要素は、「物質的エネルギー+超物質的(メタフィジカル)なノウハウ」であり、ノウハウについては増える一方、つまり新たな実験をすることで多くのことが学べること」
このホリスティックな思想家の発した警告は活動時期の1970年代は工業化と開発の波に かき消されてゆきました。
しかし、彼の死後30年近くを経て、より重要性を帯び始めていると思います。

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